4月。新年度が始まり、新社会人となった方も多いのではないでしょうか?
また、就活生は就職活動がここからどんどん本格化し、エントリーシート記入をする機会も増えてくる頃ではないでしょうか?
お客様へのWebサイトやシステム提案をする際に、お客様側から「どんなサイト(システム)を作りたいか具体的なイメージが浮かばない」、「こういったサイトを作りたいと思っているけど、サイトを作る目的がはっきりしていない」というような状況に直面することも多くあります。逆に「どんなことを求めているかを考えて最適な提案をしてほしい」という依頼を受けるなんてことも...
そんな時、
などを分析し、状況を整理する必要があります。
この企業分析ですが、実は就職活動で必要となる自己整理にも使うことができるんです!
分析方法としてはいくつか手法はありますが、今回ご紹介するのはメジャーな手法の1つ「SWOT分析」。
名前から既に難しそう...と思われるかもしれませんが、やってみると意外とわかりやすい!
そもそもSWOT(スウォット)分析の「SWOT」って何?と思いますよね。
「SWOT」とはStrengths(強み)・Weaknesses(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)の頭文字を取ったもの。簡単に言うと自分の「強み」と「弱み」、自分を取り巻く環境の中にはこういった「機会」や「脅威」があるというのを書き出して、現状をしっかりと知ろう!という分析方法になります。
そういわれると、「あ、それならなんとなくできるかも!」と少し出来そうな気がしますよね。では、実際に具体的な例を挙げて、Web制作会社でエンジニアとして転職を考えているAさんを例にしてSWOT分析をしてみましょう。
Aさんの性格や経歴から、強みと弱みを整理すると
が挙げられるかなといったところでしょうか。「自己分析」という名前の通り、自分自身に関することはポンポン出てきやすいですよね。少し厄介なのが外部環境である「機会」と「脅威」の2つ。そもそも「機会」と「脅威」ってなんだよと。イメージ湧きにくいぞと。
「自己分析なんて、自分のことがわかれば十分。それだけで履歴書は書ける!」なんて思いますよね。(少なくとも私はそう思っていました。) でも、その分析では不十分なんです。自分のことだけ見えていても、その業界の現状や、社会全体として何を求められているかを把握していないと、「あー。この人、自分のことばっかりで周りが見えてないな。」と受け取られしまうことも。
そんな受け取られ方をしないためにも、自己分析をしっかりと行うために、「機会」、「脅威」をもう少し簡単に捉えてみましょう!
例えばAさんの場合には「Web業界へ転職したい」、「28歳での初めての転職」というあたりが、この「機会」と「脅威」を洗い出すポイントとなってくるかと思います。「Web業界への転職」や「転職市場」などをキーワードに調べてみると、以下の現状が見えてきました。
さらにこれに加え、社会としての全体的な情勢や、最近の政治状況なども踏まえて、Aさんを取り巻く外部環境を整理すると、
これを先ほど書き出した内部環境である自分自身の「強み」と「弱み」と合わせると
これで完成!・・・したけど、じゃあこれどう使うの?となりますよね。これで終わりではありません。最終的なポイントとしてこれをどう使うのか? 内部的環境と外部的環境をそれぞれ組み合わせて(これをクロス分析と言います)洗い出した内容を整理していきます。ゴールまであと少し!
これをAさんの書き出したSWOT分析の結果を用いて整理すると、
というように、今後どうやって自分をアピールしたらいいのか、こういったケースは避けないといけないなど整理ができました。
今回、「自己分析」として例を挙げてみましたが、例えばこれを友人など自分をよく知っている人にやってもらうと、自分では見えない部分の再発見にもつながるので、新入社員の皆さんや、これから就職活動を進める方同士で分析し合ってみるのも面白いかもしれないですね。
ぜひ一度、お試しください!