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WEBディレクターを目指すなら知っておきたい「ドメイン」と「DNS」の基本の基本

Posted by MAT

こんにちは! WEBプロダクション事業部のMATです。すっかり師走ですね。

前回のブログで取り上げたサイトマップと同様に、今回もWEBサイト運営の基本となる ドメインDNSについてまとめてみました。
年が明ければきっとすぐに春です!!
春から新社会人としてWEB業界で働く人のためにも役立つ内容にしたいと思っています。

ドメインとは?

皆さん、自分が所属している学校や会社、組織などでホームページをお持ちですよね? 
各ホームページには「URL(Uniform Resource Locator / 日本語で統一資源位置指定子)」が存在していると思います。

ドメインは、URLを構成する一つで、わかりやすく言い換えるとインターネットで利用する「住所」です。
ホームページへの訪問や電子メールを送ってもらうためには、インターネット上でも住所登録を行い、相手に自分がどこにいるかを特定してもうら必要があります。

イメージ画像

新規のWEB制作では、ドメインを決めるところから始めることもあります。

ドメインはどこの部分?

ホームページのドメイン

MONSTER DIVEのURLで説明します。
MONSTER DIVEで利用しているURLは「https://www.monster-dive.com」です。
ドメインは monster-dive.com の部分を指します。

「HTTP」や「www」などの文字列(プロトコルやホスト名)と区切りる意味で「.(ドット)」を追加し、「www.ドメイン名」というよくみかけるURL(住所)になります。
URLはドメインが無いと完成しませんので、ブログや会社のホームページを公開するためにも、ドメインを決定する必要があります。

メールアドレスのドメイン

ホームページは「.(ドット)」を区切りで利用しますが、メールアドレスは「@(アット)」を区切りとして使用します。
「@」後ろについたドメインが自宅や会社の住所となり、配送先が特定され、「@」の前は各個人や用途別の名前となり、同じポストに入っても振り分けられます。

「個別名@ドメイン」の組み合わせで、1つのメールアドレスとして完成されます。

ドメイン名の種類

独自ドメイン・サブドメイン

ホームページ制作では、ドメインを決める際に「独自ドメイン」「サブドメイン」といった言葉を耳にすることがよくあります。
独自ドメインとサブドメインの違いも、MONSTER DIVEのURLで説明します。

  • 独自ドメイン 「monster-dive.com」
  • サブドメイン 「member.monster-dive.com」(MONSTER DIVEメンバー紹介ページ)

独自ドメイン」は自分で名前を自由に決めて取得し、利用するドメインのことです。
サブドメイン」は、「独自ドメイン」 から細かく分割して利用するドメインのことを指します。

サブドメインは「サブドメイン名.独自ドメイン」と、独自ドメインの前に「.」区切りとしてつけ、公開されます。

利用するレンタルサーバーがサービス利用者へサブドメインを無料で提供していることが多いですが、契約内容によっては、その他のサブドメイン設定を自由に出来ないといった場合もあるので、サブドメインを検討する際は、利用サーバの仕様確認も忘れずに行ってください。

トップレベルドメイン(TLD)

トップレベルドメイン(TLD)

ドメインの中でも「.」の最も右側にある「com」「net」「org」「co.jp」の部分を「トップレベルドメイン(TLD)」と呼びます。
トップレベルドメインは分野や属性別で文字列が分けられているので、種類と特徴を知っておくと、ドメイン利用者の所属先をある程度は判断することができます。

トップレベルドメインの種類と特徴

分野別トップレベルドメイン(gTLD: generic TLD)

国や地域に関係なく登録可能なトップレベルドメインを「分野別トップレベルドメイン(gTLD)」と呼びます。
登録者に制限の無いもののほか、特定の業界や個人向けなどさまざまな種類が存在しています。 代表的な「gTLD」を紹介します。

  • com
    インターネットが普及し始めた当初から存在する、企商業組織用のドメインです。MONSTER DIVEのトップレベルドメインも「com」を利用しています。
  • net
    主にネットワークサービスの提供者用ドメインとして、「com」と同じく古くから世界で利用されています。
  • org
    非営利団体用のドメインです。
  • biz
    ビジネス利用者が利用するドメインで、2000年代に入ってからgTLDとして、登録されました。

国コードトップレベルドメイン(ccTLD: country code TLD)

「国コードトップレベルドメイン(ccTLD)」を取得できるのは、割り当てられた国や地域に在住する個人(団体)です。
2022年3月現在で255種類存在しています。
日本のccTLDは「.jp」で、 属性型(組織種別型)JP、地域型JP、汎用JP、都道府県型JPと四種類のドメイン名(JPドメイン名)があります。
日本の代表的な「ccTLD」を紹介します。

  • ac.jp
    学校教育法やその他法律の規定で認められた、大学や大学校、高等専門学校などが登録可能です。
  • ed.jp
    小学校、中学校、高等学校といった各種学校のうち主に18歳未満を対象とする学校や施設、組織などが利用できます。
  • co.jp
    日本国内で登記を行っている会社・企業が取得できるドメインです。
  • or.jp
    日本国法に基づいて設立された法人で構成される任意団体が登録できます。

独自ドメインを取得のメリット

独自ドメインは一般的に取得費と年単位での更新費用が発生します。

サブドメインは前途に記載した通り、レンタルサーバー側からサービス利用者へ無料提供されることも多く、費用面だけで見ると、そのようなプロバイダーのドメインに紐づいたサブドメインのほうが、有利に見えます。しかし、レンタルサーバー会社が用意するドメインにおいては、サブドメインは自由に設定できても、ドメイン自体は自由にできません。一方、独自ドメインは、あくまで取得した自分のドメインになります。

独自ドメインでサイトを運営していれば、URLを変えることなく別のサーバー環境に移転して利用できます。
サーバーを乗り換えても、URLを維持できますし、SEOの優位性も継続されます。

その他の利点としては、独自ドメインは専用メールアドレスとしても利用できることです。
ホームページと同じドメインをメールアドレスとしても利用したい場合、レンタルサーバーから提供されたサブドメインでは、制限のあることが多く、また、解約するとメールアドレス自体が利用出来なくなりますが、独自ドメインであればサーバーごと移転することでメールアドレスも利用継続できて、また、用途に合わせたメールアドレスを作成できるようになります。

取得手続きなどの手間はありますが、特にビジネス用途においては、独自ドメインのほうが有利ではないでしょうか。

DNS(ドメインネームシステム)とは

DNS(ドメインネームシステム)

DNSは「Domain Name System(ドメインネームシステム)」の略称です。
ドメインは人が理解しやすいように文字列によってその「住所」を示していますが、ホームページやメールを運用しているサーバー側では、それぞれの「住所」を数字によるIPアドレスで管理しています。

MONSTER DIVEのドメインは「monster-dive.com」ですが、IPアドレスは「54.250.39.179」です。

パソコンなどのコンピューター側は「54.250.39.179」をMONSTER DIVEの住所として認識していますが、「monster-dive.com」と入力してもMONSTER DIVEのホームページは表示されますよね? 「monster-dive.com」と表示されるのは、DNSが機能している証拠です。

DNSは、ドメインとIPアドレスを紐づけて、人が入力した文字列(ドメイン)を数字の組み合わせ(IPアドレス)へ変えて「住所」を探し、通信を返してくれる機能です。

このDNS機能が搭載されたサーバーを「DNSサーバー」と呼びます。

DNSの仕組み

1台のDNSサーバーが蓄積できるIPアドレスと、それに紐づくドメイン数は限られています。
世界中にドメインを行き渡すためには、いくつものDNSサーバーへドメインとIPアドレスを紐付けるため、設定をたくさんする必要がありそうですが、サイト運営者としては、利用するレンタルサーバーなどで準備している1箇所で大丈夫です。

DNSサーバーは、1台がダウンしてもWEBサイトやメールが使えるよう、通常情報を重複して保持する2台以上のサーバー群で構成されています。
また、世界中に経由用のDNSサーバーやキャッシュサーバーなどが設置されており、自分のサーバー内に紐づく情報がなくても、他のDNSサーバーが置き換えてくれることで、滞ることなく処理される仕組みとなっています。

DNSの豆知識

前途で記載した、世界中にドメインを行き渡すまでの時間を「伝播」と呼びます。
サーバー移管などでIPアドレスが変わった場合には、DNSへ変更登録を行い、伝播を待つ必要があります。
数年前は伝播に72時間かかるなどと言われていましたが、最近はキャッシュサーバーなどのクリア時間を調整をすることで、数分〜1時間程度で伝播は完了することがほとんどです。


「ドメイン」と「DNS」の基本のご紹介は以上になります。
なるべく専門用語を排除して記事を作成しましたが、「ドメイン」と「DNS」について理解いただけましたでしょうか?
MONSTER DIVEではWebサイトのデザインや制作開発だけでなく、ホスティング代行(独自ドメインの取得やメール設定、DNS設定など)も承っています。サイト運営でお困りごとございましたら、お気軽にご質問やご相談など、問い合わせください

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