WEBプロダクション事業部はクライアント様からお仕事をいただく、いわゆる受託事業をメインの業態としていますが、ここ数年、IP(Intellectual Property)系や広告代理店系の企業様が制作部隊を内部で抱える傾向が増えてきています。
さらには、AIの発展、(クオリティはともかく)無料でWEBサイトを作成できるSaaS型ビジネスモデルの台頭など、WEB制作会社にとってはかなり大きな過渡期でしょう。
あえて言ってしまうと、デザインやプログラミングスキルがコモディティ化してIT・WEBを使う仕事が誰でもできるようになった結果、「お金を払ってWEBサイトを外注するクライアントがいなくなってきている」傾向にあると思います。
レッドオーシャン化がさらに進むWEB制作のビジネスモデルにおいて、自分たちとして何ができるのか、どこを目指すべきなのでしょうか。
それは、受発注の関係を超えたビジネスパートナーになることではないかと考えています。
これまでの商流で多くあったのは
といった流れです。
MONSTER DIVEでも保守契約を結ばせていただいているクライアント様が多くいます。
ですが、「WEB・デジタル周りは内製化していく」という方針になると3.以降が途切れることになります。
どんなにWEB屋として実績や実力を持っていても真価を発揮できる場に立てなければ意味がありません。
このハードルをクリアするために、上流工程のさらに前段から参画していく点が重要ではないかと考えます。
「◯◯をやろう。じゃあそれを制作会社に依頼しよう」ではなく、「何をやるべきなのか」の段階からクライアントと伴走するのです。
プロモーション、ブランディング、業務改善......WEB・デジタルを通じて狙える効果は多種多様、同時に各社が抱える課題も一つとして同じものはありません。
そういったクライアント様の現在地を正確に把握した上でWEB施策として何が必要なのかを起案し、制作実装もビジネスパートナーとして請け負う、という流れです。
ゼロを1にするのではなく、ゼロを生み出す。
という考え方です。
冒頭で書いた制作部隊を内部で抱える、というのもこの一環だと思います。
平易なワードにすると、デジタル施策(DX)の推進を行えるかということで、自分たちはこれが「WEB屋からの進化」と仮説立てしています。
この進化のために必要な点は大きく2つ。
継続的なプロジェクトはフリーランスや業務委託では実現できません。
これまでの「仕様を決めてくれたら作ります」では価値にならない時代になっています。
創業以来、MONSTER DIVEが培ってきた継続性を生み出すホスピタリティと技術スタックに関わらない実務経験をもとに、クライアント様の事業成長に寄与していく。これが現在のWEBプロ事業部の目標です。
この目標は毎年期初に行っている事業部のキックオフミーティングでシェアしました。
約8カ月が経った現在、この事業部目標に向け手探りな部分も多いですが、少しずつ歩を進められているのではないかと思います。採用活動もこれまでよりも力を入れており、ジョインしてくれたNEW MONSTERたちも各々力を発揮してくれています。
ただし、まだまだ足りないところだらけなので、今期の残り4カ月でスピードも質ももっともっと向上させていかなくてはなりません。
引き続き事業部全体でWEB屋としての進化を進めていきますので、関係各所の皆様、ご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。
そして、次のWEB屋に興味を持たれた方、是非一度面接でお話させてください。