映像・スタジオ事業「MONSTER STUDIO」の担当です。
MONSTER STUDIOでは、主にUSTREAMやニコニコ生放送、YouTube Liveなどを使ったストリーミング中継や、映像コンテンツの企画製作などを行なっています。今回は、インターネットを介してライブ中継するために利用される一般的な配信プラットフォームを紹介します。
ライブ中継業界の王道ともいえる2007年アメリカで生まれたサービスです。
基本的には無料でチャンネルが開設可能。
配信方法としては、
- Ustream Producer
- Flash Media Encoder
などで配信することが可能です。
一般的なデジタルビデオカメラやノートPCのWebカメラからでも配信が可能ということで、幅広いケースで利用されています。
なお、Ustream有料チャンネルとして契約すると、広告排除・ジオブロック機能・チケット認証機能などが利用出来るので、ビジネスユースのインフラ環境として活用されることも増えています。
面白い活用法だと、進研ゼミが行なっている事例ですが、講座を映像で配信しつつ設置された「アンサーボタン」で質問に答えられるというプログラムがありました。 MONSTER STUDIOが担当させていただいた事例でも、ライブ中継に投票機能を加えた企画や、USTREAMとWebサイトが連動した企画を担当させていただいたプロジェクトもあります。映像コンテンツにリアルタイム性や双方向性を取り入れた仕組みは、まだまだ考えられそうですね。
さらに、「自社運営サイトで会員限定に配信したい」という目的もUstreamから実現可能です。『ADFree+ フルパッケージ』のページロック機能を活用して、Ustreamを純粋に映像配信のインフラとして活用することが出来ます。商品の購入特典として映像コンテンツを配信したり、企業内限定の遠隔研修に利用したり、使い道は様々です。
ニワンゴが提供するニコニコ動画のサービスのひとつで、ライブ中継ができるサービスです。
こちらはUstreamとは異なり、生放送(ライブ中継)を行いたいユーザーは月額525円を支払って「ニコニコプレミアム会員」になる必要があります。
配信はUstreamと同じように「Wirecast」やニコ生専用のソフトなどを使用して中継が可能です。サービスの特性上、特にアニメ番組やエンタメ関係の番組と相性が良いようです。
YouTubeが提供しているライブ中継サービスです。
サービスの運用開始当初は一部のパートナー限定で機能が提供されていましたが、今ではGoogle+のハングアウトからライブストリーミングを行うことが出来たり、活用の幅が広がっているようです。今後は、もはや誰もが知っているYouTubeということもあり、プロ・アマ問わず活発なライブ中継が増えてくるのではないかと思います。
さて、ここからはMONSTER STUDIOが行なっているライブ中継サービスについて少しご紹介。
サービスの内容や予算などは弊社スタジオページに詳しく掲載していますが、平均的な1回のライブ中継費用は約20万円〜50万円が目安です。この中継(配信)の費用をベースに、番組企画・映像制作費、キャスティング費、出張費などプロジェクトの要件によって変わります。
ライブ中継のインターネット配信自体は、数年前に比べて簡単に行うことが出来るようになりましたが、その分、視聴者の目も肥えてきています。
手作り感のある番組構成(例えば1台の定点カメラによる簡易撮影)だけでは人気を得ることは難しいです。テレビ放送と同じように、構成台本を作り込み、複数台のカメラによる撮影・スイッチングはもちろん、映像効果、テロップ、VTR挿入、さらには専用スタジオでの撮影、照明効果なども必要です。
さらに、ユーザーにもっと楽しんでいただくためには、ライブ中継単体の実施ではなく、インタラクティブな番組作り、ソーシャルメディア、他メディアとの連携など、"包括的なプロモーションの一環としてのライブ中継を行う"という考え方が求められているように思います。
余談になりますが、一方では個人によるライブ配信も増えてきています。ツイキャスやStickamを通じて、簡単に自分撮りでリアルタイムにライブコミュニケーションをしている方々です。著名人による企画としてはロンドンブーツ1号2号の田村淳さんがやっている「淳の休日」が代表的ですね。海外ではVineによるプロモーション展開という試みも生まれています。
"写真だけでは物足りない"という感覚がユーザーに広まってきている今こそ、改めてライブ中継という手法を様々な用途で考えてみてはいかがでしょうか。
とりあえず、ネットライブ中継したいなとおもったら、MONSTER STUDIOまでご相談ください!!