一年が過ぎるのは早いものです。世間はすでに忘年会等の行事で、どんちゃんしている時期ですね。
というわけで、昨年の先輩と同様に、新人クリエイターが2014年最後の「Creator's Lab」をレポートします!
2014年最後の「Creator's Lab」のお題は、「2014 MATOME -Free Missions-」。
つまり自由課題です。
自由課題といえど、何をやってもいいということではなく、『2014年気になったけど触れなかったことをやってみる』というMissionでした。
毎月1回、MONSTER DIVEのクリエイターが2時間という時間設定のもと、 ハッカソン・デザイン・プログラミング等、様々なテーマで学び、 クリエイターのスキル向上を目的とした社内勉強会のことです。
MONSTER DIVEのクリエイターは、予習(各自自由) + 2時間でどんなことをしたのでしょうか。
それでは、各クリエイターのMissionsを順番にご紹介していきたいと思います。
今回、RSKさんは、「うどん屋さんのホームページ」をテーマにデザイン。jQuery Tubularを使用して、動画がウィンドウサイズいっぱいに表示されるサイトを制作。
ライブラリのお陰で、短時間でカタチにすることが出来た!とのこと。
css3のwriting-modeを使い、縦書きのメニューにすることで、お食事処の雰囲気が表現されています。
「カレーうどん」という表記を縦書きにする場合、「ー」の文字だけはCSSで縦書き処理しても横位置になってしまうので、個別に回転させるという柔軟な発想がすごいです。
そんなRSKさん。来年の目標は、Movable TypeのDataAPI2.0でオリジナル管理画面を作りたいとのこと。
更に「concrete5」も使ってみたいそうです。さすがMTお兄さん!
何でもできるmioさんは、pjaxで「Isotope」のフィルタリングをコントロール。 コンテンツ切り替えに伴いIsotopeのマルチフィルタが動く仕様に。恐るべしです。
実際に触ってみるとpjaxのプラグインにクセがあり、思ったより手間を取られたとのことです。
ちなみにpjaxとは、html5の新規機能のHistory APIを使用したもので、ページ遷移することなく、スタック(ブラウザ履歴)を追加することが出来る機能だそうです。私の言葉で言うと、「ページの差分だけを読み込み、書き換える事ができるプラグイン」といった所でしょうか。。。
来年は、もっと何でもできるmioさんになるべく、機能設計と実装の間の部分を繋げるスキル、設計分野も磨きたいとのことです。
JavaScriptやSassの設計、cssアニメーションなど、今年のWebトレンドを抑えたMission。
さらに、プラグインを一切使用せず、pjaxをtypescriptで一から記述することにより、Webサービスにおいて、ひとつの価値とも言える「高速化」を実現している点は、さすがミスター・ストイックのスピリットを受け継ぐOtsukaさんです。
時間がない中でも制作ができるように、あらかじめコードを整理したり、ライブラリにしておくことが大切とのこと。
来年は、WebSocketやアプリ開発も挑戦し、さらなるJavaScriptの技術力向上を目指すそうです。
なお、このMissionで見事「Creator's Lab」MVPに輝かれました。おめでとうございます!
Web広告というものは、使い方の用途が様々かと思うのですが、読ませるデザインをきっちり作っていくことは、Webサイトにおいて常に伴うMissoinかと思います。
デザイナーUshidaさん曰く、『見やすい、よみやすい、スマートフォン向けのデザインを作るには、最低150%の行間をとること。特にタイトルと本文!』。
同じiPhoneでも機種によって画面サイズが違うので、それらを考慮した文字間や行間の取り方が大切だと、我が師匠はおっしゃっております。
そんなUshidaさんは、動的サイトのUI/UXを追求することが来年の目標です。
今回Takizawaさんは、「撮った写真をGoogle Mapsと連動させ、ギャラリーとして見せるサイト」を今ドキのデザインにするというMissionに取り組みました。このサイトは以前に自分で作ったもので、それをイマっぽくリニューアルしてみよう、という意図です。
まず、新しい開発環境をイチから作ることに時間を多く割いたとのこと。
フロントでは、cssを使ったアニメーション実装と、ギャラリー表示などの機能的部分の改修をし、納得のいく今ドキのデザインに。
アニメーションが施された装飾は、Webサイト自体のイメージを大きく変えるんだな、と感じました。
このサイトはMovable Typeで構築しているので、今後はData APIで画像の取得をするなど、壮大な改修計画を目論んでいる模様。来年の目標は、『cssアニメーションのバリエーションを増やしたい!』とのことです。
今回「Creator's Lab」に初参加するクリエイター、Katayamaさんは、APIを使用したYouTubeプレイヤーの実装をするというMissionに挑戦。
ボタンクリックで再生時間を巻き戻す機能の実装に取り組みました。
『プレイヤーオブジェクトのプロパティをもっと知れば、さらにいろいろなことができる』とのこと。最近は、映像を埋め込んだWebページデザインがトレンドですので、プレイヤーのカスタマイズだけでもWebサイトの特色を出していけるのではないかと思いました。
来年は、Wikipedia APIやFlickr APIを使って制作の幅を広げていきたいそうです。
昨年あたりからSVGアニメーションを使ったサイトが多く公開されているかと思います。
数々のかっこいいサイトを見て、SVGアニメーションをやりたくなり、今回のMissionにしました。
アニメーションの開始位置を変更することで、アニメーションの出方ががらっと変わるのが面白いと感じました。
来年は、実際にプロジェクトのデザインとして提案していけるように、もっと深く知っていきたいと思います。
また、UI/UXデザインの強化を個人的にしたいと考えています。
2014年、「Creator's Lab」では、社内ハッカソンに挑戦したり、「Sass」「インブラウザデザイン」「フロー設計の考え方」といったトピックを取り上げてきました。
Movable TypeのDataAPIが2.0になったり、非同期での画面遷移が進化するなど、2015年も多くの技術・表現が飛び交う年になりそうです。
私自身は、10月に入社して今回を含めて3回しか「Creator's Lab」に参加出来ませんでしたが、来年は途中参加ではないので、より多くを学んでいけたらと思っております。
では、皆様良い年をお迎えくださいませ。