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企業が運用しやすい「キャラクター」とは

Posted by NAL

どんどん丸くなり、存在そのものがゆるキャラ疑惑が出てきましたデザイナーのNALです。

キャラクターといえば、企業が「自社のキャラクター」を持つことが珍しくない時代になりましたね。
キャラものが好きな自分としては、企業キャラクターがどんな形態(見た目)で、どういった形で運用されているのかを気にしながら見るようになりました。

今回はそんなキャラクターの種類・運用について調べてみました!

企業キャラクターの種類

企業が運用しやすい「キャラクター」とは

一言に企業が運用するキャラクターと言っても、様々な形があると思います。
自分なりにカテゴリーを以下のように分けてみました。

  1. マーク型
  2. 物体型
  3. 動物型
  4. 人型-A デフォルメタイプ
    人型-B 従業員タイプ
    人型-C コスチュームタイプ

[1] マーク型

企業ロゴに使われているロゴタイプ、ロゴマークから飛び出したタイプのキャラクターです。
ロゴに使われているものなので、複雑性がなく、単純でわかりやすいです。自社のロゴに遊びがあったり、すでにモチーフがある企業は制作しやすいのではないでしょうか。

企業キャラクターの例 - マーク型

メリット

  • 直感的
    企業のロゴタイプやロゴマークから作られているため、直感的にわかりやすい。
  • コスト効果
    デザインがシンプルなため、製作コストが比較的に低い。

デメリット

  • 単純さ
    デザインや色数が限られるため、複雑なことが難しい。
  • ロゴのアップデートの影響を受ける
    企業のロゴデザイン自体に大きな改修が発生した場合、キャラクターも変更になる可能性がある。

[2] 物体型

物体型キャラクターは、食品や商品などの物体がキャラクター化されたデザインです。
商品に手足をつけたものや、体は人型で頭が物体になっているものがあります。

企業キャラクターの例 - 物体型

メリット

  • 直感的
    商品やサービスと直結しているため、直感的にわかりやすい。
  • ユニークさ
    他のキャラクターと差別化しやすい。

デメリット

  • ブランドの幅
    特定のカテゴリや商品に限定される場合があるので、ブランドの範囲を広げる際に限界がある。

[3] 動物型

何かしらの動物や架空の生物をモチーフとしているデザインで、企業に関係しているものを身に付けていたり、色合いをロゴと合わせているものがあります。

企業キャラクターの例 - 動物型

メリット

  • 親しみやすさ
    可愛らしい動物は親しみやすさがあるため感情的なつながりを築きやすい。
  • 柔軟性
    擬人化として動かせるので、様々なシチュエーションやストーリーに適応しやすい。

デメリット

  • 独自性
    動物型のキャラクターは多く存在するので、独自性を出すのが難しい。

[4-A] 人型 デフォルメタイプ

人型ですが、ファンシーさがあり、2等身〜4等身ほどのデザインが多いです。

企業キャラクターの例 - 人型 デフォルメタイプ

メリット

  • 感情的になれる
    人間に近いデザインは、感情的なつながりを築きやすい。
  • コンパクト
    他の人型よりもコンパクトになるので、デザインの展開に幅ができ、グッズなども制作しやすい。

デメリット

  • リアリティが欠ける
    人型ではあるがリアルな体型を持たないため、行動や操作などの説明や、服装などのリアリティが欠ける。

[4-B] 人型 従業員タイプ

人型キャラクターの中でも、スーツや作業着を着たリアル寄りのデザインになります。
採用コンテンツ等で運用され、一人の従業員として顧客や社会のために頑張っている姿が描かれることが多いです。アニメーションを用いるなど、ストーリー性が高いのも特徴です。

企業キャラクターの例 - 人型 従業員タイプ

メリット

  • 共感性が高い
    リアルな人間に近いものが多いため、気持ちや体験を伝えやすい。
  • ブランドの個性
    ブランドのイメージを具体的に伝えられる。ストーリー性や、背景を持たせることができる。

デメリット

  • 複雑さ
    デザインが複雑なため、グッズなどの制作はコストが高くなる。
  • ターゲットが限定される
    より人間に近い背景、性格、立場を持つため、そのターゲット層に合わないと、共感を得ることが難しい。
  • コストが高い
    表現のうちアニメーションを用いる際はコストがかかる。

[4-C] 人型 コスチュームタイプ

こちらも人型ですが、リアルさよりもファンタジーさに重点を置いてます。
可愛らしいコスチュームを着て、モーションキャプチャーを用いたVTuberなどの運用もされています。

企業キャラクターの例 - 人型 コスチュームタイプ

メリット

  • 自由度が高い
    人型の中でもファンタジーに寄っているので、服装や動きなど、表現する自由度が高い。
  • 共感性が高い
    VTuberなどで運用する場合、「中の人」の自由が効くので、生身の人間と同等の発信力がある。

デメリット

  • ターゲットが限定される
    より人間に近い背景、性格、立場を持つため、そのターゲット層に合わないと、共感を得ることが難しい。
    VTuberなどで「中の人」がいる場合、特に好き嫌いが出やすい。
  • コストが高い
    表現のうちモーションキャプチャーを用いる場合はコストがかかる。


以上が特徴別の企業キャラクター例でした。

企業キャラクターの運用で大事なこと

企業がキャラクターを運用する上で気をつけておきたいことは以下の通りです。

目的とターゲットを明確化

  • キャラクターを通じて何を達成したいのか、どんな人たちにアプローチさせたいのかを明確化する。

一貫性

  • どんなタイプのキャラクターであっても運用の仕方に方針やコンセプトがないとブレる。
  • SNSなどの発言をベースとするコンテンツは「中の人」と「キャラクター」が乖離すると見ている側が混乱する。

常に見えるようにする

  • キャラクターを作りっぱなしにしても効果はなく、シンボルとして露出を多めにしたり、ストーリー/性格や役目を固めて発信を続けることが大事。

運用を続けられる仕組み

  • 誰でも運用し続けられるように、ルールを決める。
  • 運用を外部に委託する選択肢もある。

まとめ

企業キャラクターは、その企業の個性やメッセージを反映する重要な要素となります。
キャラクターの種類によって、親しみやすさや共感度、コストなどが異なるため、ブランドの戦略や目的によって作ることが大事です。

また作りっぱなしにはせず、しっかり運用していく仕組み作りも大切ですね。
キャラクターも一社員として育てていく気持ちが大事なのかもしれません。

日常的に触れる様々なキャラクターたちですが、「かわいいなあ」に留まらず、どんなタイプでどんなことを消費者に伝えられるものなのか、運用はどの領域で行われているのか...そんな観点で見てみるのも楽しいかもしれません。

おまけ

MONSTER DIVEにも非公認ではありますが、キャラクターがいます。(デザイナーDAI:作)
キャラクター制作の流れについてはDAIさんが以前ブログにしていますので、こちらも併せて読んでみてください!

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