「首相官邸でのドローン事件」「某少年によるドローン騒動」など、記憶にも新しいですが、ドローンの登場は、特に映像業界には、革命レベルの衝撃を与えました。
テレビを観ていても、ドラマやドキュメンタリー、バラエティーなどジャンルを問わず、かなりのシーンで導入されていますね。
もちろん、昔から『空撮』自体はあったのですが、主にヘリコプターによるものだったので、大規模なもの(予算規模や撮影規模)にしか使われておりませんでした。
さらにドローンは、ヘリに置き換わるだけでなく、ヘリが飛ばせないところを飛ばせるなどのメリットもあります。
と、ドローンについて語っても、今更なので、このあたりで。
さて、本題です。
当社でも数年前からドローンを使った映像作品を何作品か作ってまいりましたが、冒頭の事件などにより、免許制になるだの、飛行禁止になるだのとありまして、昨年の下半期は、クライアントサイドからもリスクヘッジのため、NGが出て、ほぼ飛ばせませんでした。涙
くだらない利用方法の輩によって、この技術革新が止まってしまうのは、人類の損失であると思っており、真面目に、コレで撮影して、ものづくりしたい僕らからすると、許認可制でも免許制でもなんでもいいから、早く法整備をして欲しいと思っていました。
などなど思ってましたら、やっと改正航空法も整い、昨年12月10 日より施行されましたので、ブログでも書こうと思った次第です。
さてさて、本題です。(今度こそ。w)
まず、業務上で、ドローンを飛ばす時に気をつけるのは、
です。
飛ばす場所については、
「空港などの周辺はダメだぜ!」
「高度150m以上はダメだぜ!」
ってのは以前の通りですが、
今回の改正で、「人口集中地区の上空」もNGになりました。
「人口集中地区」っていったら、東京23区はほぼ無理ですね。
ほぼというか、全域NGです。
さて、これ、どうやって調べるか?
「国勢調査を基にした人口集中地区」って言われても、知らんがな。という感じですよね。
(出典:平成22年国税調査 人口集中地区全国図)
うん。分からん。。。
とりあえず、地方も含め、駅前とか全部ダメです。
でも微妙なエリアありますよね?
住宅もあるけど、ほとんど山じゃん!みたいな田舎。
(僕の実家のような。。。)
そこは、ドローン最大手の DJI さん。
用意してくれました!
DJIさんもドローンのおかげで、めっちゃ急成長!
飛ぶ鳥を落とす勢い!って言ってたら、世界中でドローンのネガティブキャンペーンが展開されますからね。
かわいそすぎ。。。
飛ぶ鳥も落ちますよ!ということで、そりゃ用意しますよね。
まずはここで飛ばしたいエリアを確認してください。
はい。
想像通り、やっぱり、ほとんどNGです。
なぜか僕の実家の周りだけ飛ばしていいみたいです!www
バカにしやがって。。。涙
はい、また脱線。
でも、業務上、飛ばしたいですよね? 飛ばさなきゃですよね?
そんな場合は、国土交通省さまに許可を得る必要があります。
お国のお墨付きをもらえれば、都内でも飛ばせます。
ここ、よく読んで申請してください。
申請がどの程度通るのどうかはまだわかりません。
まだ電子申請もないので郵送です。
事前にメールでチェックしてくれるらしいです。
ホント、国土交通省の人もかわいそう。。。
なお、フライトの10日前までに提出の必要があるらしいので、余裕を持って申請しないとですね。
申請したけど、予定日の前日にNG!とか言われたら、業務だったらシャレになりません。
ただし、体育館とかホールとかでは申請不要みたいです。
でも、そういうところって、ヒトが密集してますから。
客席とかに飛んでっちゃったら大変です。
屋内は、GPSも使えないので、かなり不安定です。よっぽどの熟練の操縦者にしかお勧めしません。(まぁ、その熟練になるための練習場所も限られてるのが悲しいですが。。。)
さて、無事に、飛行申請が通ったとして、次は、損害の対策です。
法整備とともに保険関係も整ってきました。
以前、当社では、保険会社に相談し、既存のマニアック保険の中で、対象となっていたため、対象が広範囲すぎて、めちゃめちゃ保険代が高くなっていましたが、やっとドローン保険ができました。
三井住友海上さん(代理店:エアロエントリーさん)がDJIドローン賠償責任保険というのを用意してくれました。
早速申し込みましょう。
保険のことは下手に書くと、怒られそうなので、公式サイトを読んでください。
あんな塊が空から降ってきたら、大変です。
地面に落ちて壊れるだけなら、自分の財布が痛いだけなので、良いのですが(会社の機材だとめっちゃ怒られますが...。)、ドローン本体だけでなくて、プロペラで切れますから。
僕も以前、指切ったことあります。。。
ホント、対人・対物の保険は絶対必要です。
ともかく、個人はもちろん、法人は必ず加入しましょう。
一番高いのでも年間24,000円ですから。(2016年1月15日時点)
ドローンの明るい未来のためにも、ドローンユーザーみんなで、安全に配慮して、ポジティブな存在になっていきましょう。
もちろん、当社では、ドローンを使った撮影、うけたまわっております!
お問い合わせはこちらから!
https://www.monster-dive.com/contact/
なお、本ブログは筆者が飛ばすために調べて、ブログ記事にしたレベルなので、上記だけで足りない可能性もあります。この記事の通りにやって、損害などが出たとしても一切責任はとれませんので、自己責任でお願いします。あしからず。
はぁ、飛行の練習も気軽にできなくなっちゃった。。。
しがないわぁ。。。
せちがらいわぁ。。。