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MONSTER DIVEの経営方針を赤裸々に公開!
「給与と賞与の考え方」

Posted by Masato Okajima

おはこんばんちわ。
MONSTER DIVE 代表のオカジマです。

今回のテーマは、日本人が避けて通りがちのくせに腹の中では気になっているお金(報酬)の話にしたいと思います。
(ちなみに日本のそういう美徳は素敵だとも思っています)

特に会社の規模が小さければ小さいほど、「社員の給料って社長とか役員の気分で決めてるんじゃないの?」とか思われがちですが、僕はそう言われたくないので、当社では役員会にて、極力、感情を入れないように、こっそり明文化しています。

本ブログ記事では、そんな役員にしか見られない虎の巻の一部を、こっそり公開してみます。

給与はスキルレベルとプロセスで、賞与はリザルト

発端は10年ほど前、「給与と賞与の違いとは?」という議題が役員会で上がりました。
その時に『給与はスキルレベルとプロセスで、賞与はリザルト』という概念の原点が生まれ、そこから定期的に議論をし、アップデートされていき、現時点では後述のようにまとまっている。
(僕自身、この会社を作るまで、賞与をもらった経験がゼロなので、最初は意味合いも含め、悩んだが、ボーナスのある会社に憧れていた。)

さらに日本においては雇用者は守られており、欧米のように「リザルト100%!」の評価が難しく、プロセス評価の基準を数値化するのが難しいというのが実情(特にマイナス評価の場合)。そのため、プロセス評価として「あいつ、結果出てないけど、頑張ってるもんな」みたいな曖昧なプラス評価が発生するのが日本であり、それはそれで日本人らしい考え方だし、そもそも社会人のスタートが新卒一括採用から始まり、企業が社員教育していくという土台があるため、ある程度は致し方ないと思っている。

蛇足となるが、個人的には年功序列は無くなった方がいいと思うが、終身雇用という文化はとても日本人にあっていると思っている。古臭いと言われてしまいそうだが、「人生の大事な時間を会社に捧げる代わりに会社に人生を保障してもらう」というようなものには若干、憧れる。
厳密にいうと、自分自身としては、一度も勤めたことのない大企業への憧れなのかもしれないし、経営者としては、正確には「そんな安心してもらえるような保障できるぐらいの会社にしたい」という願望なのかもしれない。

なお、これらの概念は、いろいろな経営本や経営コンサルタントの友人たちからのアドバイスも適宜含んでいるので、一朝一夕に決めたものではなく、今後もブラッシュアップされていく(べき)と考えていますので、2024年8月時点での最新版ということでご認識ください。


ということで、そろそろ本題。
まずは毎月もらえる「給与」から。

【給料】日常業務をきちんとこなしてくれる人にあげるもの

与えられた業務のみを100%でこなしていることを見越して設定してあるのが"給料"。
なので、120%をこなせば(120%の成果を出せるスキルアップすれば)給料はその分、上がるし、80%の成果なら、給料は下がる。
つまり、毎月100%のプロセスやリザルトの場合は、給与は変わらない。上がりもしないし、下がりもしない。
当社では裁量労働制を導入しており、多くのスタッフがそれを選択しているが、その裁量の中で、どこまで頑張るのかが重要。
100%の維持を目指す人がいてもいいし、120%を目指す人がいてもいい。


ちなみに僕の中で自分に決めていることは

「今日やれるけど明日までにやればいいから明日でいいや、はNG」

NGというか、もし明日新しい話が降ってきても、手が空いてなければ、チャンスは掴めないから、今日やれるなら明日やることでも今日やる。
チャンスは意外とそんなに降ってこないし、何度もない。
そんなチャンスをいつでも掴める準備、体勢をとっておこうと心に決めている。

僕は社会人デビューして以来、「周りの会社が休んでる時こそ、差をつけるチャンス!」と僕はやってきました(つもり)。
(メンバーに強制はしません。僕が個人的にやってるだけなので)

さらにいうと、ここに関しては、会社の業績は関係ない。
もちろん、原資がない分には給与も出せないし、全スタッフがその100%、120%、時には150%の結果を出していれば、原資は生まれるはずなので、概念的にはそこは切り離して考えている。
そこは会社(経営)の責任であり、そこを担保するからこその会社だと思っている。

【賞与】素晴らしい成果を出した人にあげるもの

"賞与"に関しては、プロセスではなくリザルト、つまり成果・結果が基準となる。
だから、ヒトによって多い少ないは当たり前。ゼロな人がいても当たり前。
「ボクは頑張ってる」ではなく「頑張った結果、利益をもたらす」がポイント。
例外的に、前述の給与で賄いきれない貢献の補足も該当する(恒常的な120%ではなく、150%の成果をもたらした、など)。
こちらに関しては、会社の業績が大きく影響してくる。
結果を出して、売上、利益の貢献度合いが大きな評価基準となる。つまり、成果・結果が出ていれば、当然に利益が生まれ、それが原資になるというわけです。
簡単にいうと、ラーメン屋さんの大将が「俺、頑張ってる!!」といっても、お客さんが来てくれないとお店に利益は生まれないのと同じです。(ラーメンが売れてるのに、利益が残ってないというのは、ビジネス設計の問題なので論外)


これは先行投資の事業においても同様です。利益がでないフェーズは新しいことに挑戦すれば、どうしても発生します。そのタイミングでは給与は出ても賞与は出ません。
その代わり、利益が出るフェーズになった時にしっかりと利益分配されます。
利益がでないフェーズもそこを求める人は、新規事業には関わらない方がいいです。メンタルが持ちません。w


ちなみに、当社では「三階建て」の賞与評価基準を取っております。

「1F」部分:会社全体の均等分配

  • バックオフィスも含め、全事業部まとめて、チームであり、MONSTER DIVEの名の下、生まれた利益を分配する。社全体の営業利益の○%を均等に分配する。
  • つまり、自分の所属する事業部が黒字でも会社全体が赤字の場合は「1F」部分の賞与は出ないことになるし、自分の所属する事業部が赤字でも会社全体が黒字なら、他の事業部メンバーと同様に支給されます。

「2F」部分:事業部単位の均等分配

  • 当社の売上、原価、販管費は全て、各事業部に分けて計上されているため、事業部別の利益が明確に出るようにしている。
  • 「1F」部分同様、事業部内でも役割として、アシスタントやサポートなどの利益貢献との距離が離れているメンバーがいるからこそチームプレイができているという意味合いから、各事業部の営業利益の○%を均等に分配する。
  • つまり、こちらも1Fと同様に、会社全体が赤字でも自分の所属する事業部が黒字なら「2F」部分の賞与は出ることになります。

「3F」部分:個人貢献

  • 各事業部の営業利益の○%を、各自の評価に基づき、事業部内メンバーにて分配を行う。
  • 通常はここが一番大きな差になり、前述の概念に基づき、分配される。

※上記のパーセンテージは流石にこのブログでは非公開としています。

【高い給料】責任を負ってくれる人にあげるもの

ここで重要なポイントは、責任を持って働く、ではなく、責任を負うということ。
責任感があります!は当然なのでそれは通常の給与の範疇です。
プロジェクトの先導したり、他スタッフのケツ拭き、プロジェクトのシンガリを務める、など、どこまでプロジェクトやチームにおいてオーナーシップを持っているかがキー。
積極性などもこれに含まれると思います。発言には責任を伴いますので。

なお、役職給の存在意義は、これに含まれ、説明されます。
勘違いされやすいが、給与が高いのは役職があるスタッフだけに限らない。プレーヤーとして振り切れた頑張り、結果を出すメンバーには自分の上長よりも給与が高くても何の問題もないと考えています。


これはまた別の機会にでも詳しく書きたいと思いますが、チーム作りにおいて、創業時の貢献度、在籍年数に捉われて決めないのが理想だと考えています。
ポジションの上下スイッチなど、組織成長のフェーズ、組織の適正、個人の適正に合わせた組織変更をポジティブに捉えられるヒトに役職を与えるべき。
言うが易しで、これの実現はなかなか難しい。が、やらないと組織は成長しない。
個人の限界をチームの限界にしない これがチームワークであり、チームプレイであると思います。 なので、このモンスターダイブという船の船頭も、僕よりも適性の人材がいたら、モンスターダイブの成長のためにいつでもスイッチすべきで、僕がここに固執を始めたら、老害となり、チームの成長は停止すると思っています。
そうならないためにも、個人も組織の成長に合わせて成長しなくてならないし、個人の成長が組織の成長につながるので、前を向いて進むのみである。


正論だけでは進めない。でも正論もないと進めない。
理想だけでは成長しない。でも理想がないと成長しない。


ちなみに、2024年の当社の企業規模は以下を適用するレベルにまだ達していないため、詳細は省くが、この先の企業成長に応じて、以下の2点も該当していくと考えている。現時点のメモ、参考程度に記載しておく。

ストックオプション

  • 仕事ができて、会社への忠誠心のある社員に分け与えるもの
  • ポイント:「仕事ができる」の定義は見誤ることのないように。

株式

  • 自分の資産を投資してでもその会社の価値を高めたい(高めるアクションをする)人に渡すもの
  • ポイント:ゼロになっても自己責任と思えるヒトだけが保有するもの。


ということで、つらつらと、書いてみましたが、ここまで自社ブログで赤裸々に書いてもいいのかな。
社外向けのブログに書かずに、社内向けのイントラサイトにでも書くべきな気もしてますが、「モンスターダイブはこんな会社です!」ということで。w


赤裸々な原稿で入稿しますので、掲載内容は編集長の判断にお任せします。適宜改変してください。w
(編集担当より:ほぼ原文のままお届けしました)


ということで、2024年の上半期も激動でした。

LIVEプロダクション事業部は、『CES 2024』@ラスベガス(アメリカ)、『K-1 WORLD GP 2024』@サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、『白猫フェス2024 -10th Anniversary-』@東京ビッグサイト、『(秘密)』@ドジャー・スタジアム(アメリカ)、『CEDEC2024』@パシフィコ横浜、などなど、書ききれないぐらい、盛りだくさんでした。
WEBプロダクション事業部もこの上半期は久しぶりに全力で駆け抜けてましたね〜〜。

ということで下半期も頑張って、最高の2024年になりますように、、、いや、する!


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各事業部とも複数ポジションで積極採用を行っています。

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