今回は、LIVEプロダクション事業部が昨年から取り組んでいるVR撮影に関してご紹介したいと思います。
撮影に使用するカメラは『ZCAM K1 PRO』という180度のVRに対応したカメラです。
このカメラには2つのレンズが付いていて、それぞれのレンズの映像をSDカードに収録します。
VR映像はカメラと被写体に対しての距離や高さが適正になっているかが重要です。
被写体に対してカメラがなるべく近づくことで、より臨場感のある映像が撮影できます。
人物の場合は目線の高さにカメラがあるのが理想的です。
また、カメラの水平が狂っていると視聴時に酔ってしまったり違和感がある映像となってしまうため、水準器を使いシビアに調整します。
音楽ライブの現場では、中継や収録のカメラの画角にVRカメラが映り込んでしまい、「カメラの高さを低くして欲しい!」という要望は少なくありません。
その時の状況によってカメラの高さを上げたり下げたりしなくてはならないため、一定した高さに戻せるように、メジャーは必需品です。
カメラの明るさや色の設定は、LANケーブルを繋いでiPadで制御・調整します。
リアルタイムでプレビューも可能となっていて、180度のVRは広角なため余計な物が映り込んでいないかチェックをします。
ライブの場合、本番前のリハーサルも収録して照明の強さや色味を見て、必要があれば照明さんと相談して調整してもらうこともあります。
上記ご紹介したものは現場でのほんの一部分ですがこのような準備をして本番に臨んでおります。
そして収録したデータを編集機に移して編集作業へ入ります。
編集中の姿を見た他チームのメンバーからは驚かれることもあります。(笑)
出来上がったVR映像は、ヘッドマウントディスプレイを装着して観ると、まるで自分がその場に居るかのようなライブにどっぷり入り込める臨場感のある体験ができます!
おうち時間のお供としてVR映像の世界にハマってみてはいかがでしょうか?