「え、MTでこんなことまで出来るの!?」の代名詞、MTベースのハイエンドなCMS「PowerCMS」。
この開発元であるアルファサードさんの10周年記念イベントにお伺いしてきました。
PowerCMS Partner PROの登録企業としてはまだまだ日の浅い僕らですが、アルファサードさん(野田さん)が作られているプラグインの数々にはもう何年もお世話になりっぱなしです! 今回はそのJunnamaさんをはじめMTデベロッパコミュニティのそうそうたる面々、そして同じパートナー企業の方々と直にお会い出来るという数少ない機会。当日お聞きした内容をどこまで明らかにして良いのか分かりませんが、目からウロコのノウハウや今後のMTの発展に関する情報を知ることが出来ました。
今回のブログでは、ひとつとても気になった話をご紹介させていただきます。
CMSの役割はデータの出し入れに集約されてきている、という話。
by Alfasado 野田さん
「PoweCMS4」の展開に関するセッションで、どのような機能が盛り込まれる予定なのか、またそのコンセプトに関する披露がありました。...といってもオフィシャルには資料がまだ出ていないようなので、言及は避けておきます。残念! そして表題の発言。CMS=ブログライクなウェブコンテンツの管理機能、ではなくて、純粋にデータを管理するツールであるという意識で捉える。例えばスマホアプリやキオスク端末の管理機能として、という節でのお話でした。
僕もMTの強み「ユーザに分かりやすい入力インターフェース」であり「デベロッパ以外の制作者も開発参加できるアウトプット部分の汎用性(非専門性)」だと思っています。
コンテンツの更新が必要とされるシステムをスクラッチで開発する際に、課題になる、つまり工数が膨らむ可能性が高いのもこの2点です。
Webベースの技術で考えるとカンタンな仕様でも、イチから作ろうとするとけっこう大変。CMSはその典型的な例なので、イントラやクローズドなシステムにこそ、「じゃあMTでいいじゃん」と言えるプロジェクトが実はまだまだたくさん潜んでいると思います。#もちろんWPでもいいと思いますが、僕はMTのほうが好きなもので。
今回、MTのコアなところに携わっている野田さんのセッションで、「データの出し入れに集約」という発言があったことは、ひとつ大きな裏付けになりました。今後の新製品に、いわゆるウェブサイト管理システムに囚われない設計コンセプトが導入されてきたら...Web屋としてはワクワクしてしまいますね。
以下は余談になりますが。
企業のイントラや「基幹システム」と呼ばれる類のモノのUIってもっとイケてる形態に進化出来るのではないかと思っています。
ミッションクリティカルなシステムにおいては致し方なしと思いますが、堅牢性を優先するゆえにWin95時代から使い勝手が進化してない感がありませんか。
社内で毎日業務で使うものだからこそ、使い勝手が良くて見た目が良かったら、社員の愛着も湧くし利用頻度も高くなる...そんな改善が求められているシステムって、まだまだあるのでは? AWSでもセキュアに接続することは可能ですから、例えばクラウドでWebサーバを立てて、そのインフラの上でWebベースの技術でそれらのシステムを構築することが出来たら、きっともっとイケてる感じに出来るのではないでしょうか。もちろんコストパフォーマンスにおいても最適化が図れるはず。
社内のナレッジ共有や資料アーカイブといった機能は、MTでも構築出来ます。実際に構築事例はいくつもありますが、MTは5.2系からは処理速度が高速化されていますし、PowerCMSであればより詳細なカスタマイズが可能で、さらにbitpartさんのMTAppjQueryのようなプラグインで「いまっぽい」UIにゴリゴリと作り込むことも可能。時々しか更新しないウェブサイトのためにCMSを作り込むくらいなら、毎日毎時間使う社内の管理システムをCMSで作り込む、そのほうがより大きなメリットが享受できるのではないかなー...などと日々妄想していますので、Web屋によるWebベースのソリューション提案をお求めの方、ぜひお気軽にご相談ください!
写真は懇親会の様子。MTデベロッパの方々のLTもあり、面白かった! スケジュールの都合で、美味しそうな料理はいただけず残念でした。。