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リフレッシュ休暇 〜香港で食べ歩きツアー〜

Posted by mio.satoh

早いもので私もMONSTER DIVE勤続5年が経過しました。
RSKさんに続いて一週間のリフレッシュ休暇を頂き、自身のリフレッシュ兼親孝行旅行を敢行することに。
行き先を母・妹に相談したところ、ノータイムで『香港!』に決定。ここ数ヶ月、マイファミリーでは空前の香港映画ブームが巻き起こっており、LINEの返信も広東語モドキで帰ってくる始末なので、もう他の選択肢は無かったですね。
とはいえ私も香港映画は好きなので、この記事の最後ではオススメの映画をご紹介することにします。

香港は11月でも暑い

そのころ日本ではめっきり寒さが増してきていましたが、香港国際空港に降り立った途端に蒸すような暑さが...。
考えてみれば、沖縄よりも台湾よりも南にあるんだから暑くて当たり前でした。Tシャツ沢山持ってきて良かった。

私が予約したホテルは旺角というエリアにあります。
この旺角、地区としては世界で一番人口密度が高い場所とも言われる街であり、すぐ後にその事実を実感することになります。
香港国際空港からホテルまでは高速鉄道でも行けますが、今回はもっと安くて便利な高速バスを利用することにしました。もし今後香港に行かれる方がいるならば、空港からの移動はこのバスをお勧めします。1000円以下でいろいろなところに直結してますよ。
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香港はやたらと縦に長い

バスに乗りこんで香港の山並み、町並みを眺めていると、すでに日本人の感覚からしたら違和感だらけの景色が広がっていました。
まず建物が異様に縦に長い。鉛筆の方がもう少しずんぐりしているのではないかというレベルで細長くそそり立つビル群、それもランドマーク的なオフィスビルではなくて普通のマンションだったりする。
そして全く同じ形の鉛筆ビルが3棟4棟並んで立っている。何と言うか、割り切り感が違う。
人口に対して土地が足りない、じゃあひたすら縦に伸ばそう、というこの計画性の無さがいい。
旅行を通して感じたことですが、香港の人はある意味とても合理的です。
ちなみに、香港の建設現場は足場がすべて"竹製"です。竹がすごいというより竹への信頼感がすごい。
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バスを降りると、いきなり『THE 香港』な風景が広がっておりました。
空を埋めるように張り出しまくる看板、名古屋人も引きそうなレベルで飛ばしまくるミニバス、多すぎる人の数。
バス停からホテルまでは地図によると1km弱の距離です。
大きなスーツケースを引きながら、人混みをかき分けて進むこと30分程、また分かりにくい場所に入り口があるホテルにやっと到着しました。
ホテルの窓から見下ろすと、改めて紛れもない香港だ、これは。

香港は何を食べても美味しい

夕方頃にホテルについてから旺角を散歩し、お腹が空いたところでいよいよ最初の香港飯。
まだ慣れない土地でおっかなびっくりなので、観光客が比較的多そうな大型のレストランに入ってみました。
英語が分かる店員さんを呼び止めて、お勧めと言われた大皿を適当に頼みました。
food_1.jpg これは...全部美味しい!
特に蒸し鶏。一見あっさり味のように見えて実際は色々なスパイスが、特にハッカクが効いております。
そして当然お茶も美味しいです。
もうこの時点で既に香港に来て良かったと満足していた気がします。

帰り道、やたらと人通りが多いなぁと思っていたら、この日ちょうど近くのスタジアムでW杯予選の香港vs中国が行われていました。
スタジアムの周辺では赤いユニフォームを来たサポーターが集結。ただしよく見ると、ユニフォームが香港代表ではなくマンUだったりリヴァプールだったりバイエルンだったりする。赤ければまあいいだろって感じのおおらかさが素敵です。
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香港では映画スターに会える

2日目は香港観光の定番、香港中心街を見下ろす景色が絶景として有名なビクトリアピークです。
南側の島、香港島にあるその山の頂に行くには、ピークトラムという小さな登山電車に乗って山を登ります。
しかしこのピークトラム、観光客でごった返しており、ディズニーランド並みの長蛇の列ができていました...。
かなり待つこと1時間近く、ようやくトラムに乗ることができました。暑い...。
20151118134242_2.jpg 我々がピークに来た主な目的は、実は景色を観るためではありません。
展望台がある建物の中にある『マダム・タッソー蝋人形館』に行くためだったのです。
sculpture.jpg アンディ・ラウが! レスリー・チャンが! ドニー・イェンが!
本物だ...(本物ではありません)
ここは香港電影好きなら絶対楽しめます。思ったより展示数が多く、お値段以上ですよ。
ハリウッド俳優やアイドルの像もありますが、ここに来ている人はそもそも香港映画ファンが多いらしく、大体素通りされていたり...。

香港は意外と英語が通じない

その日の夜は少し冒険して、地元の口コミグルメサイトを見て旺角界隈で適当に店を選ぶことにしました。
まあ、レビューの内容は読めない。ヒントは★の数のみです。
そうして見つけた地元民御用達の店は、英語が出来る店員がゼロでした。
メニューもこの通り。
20151118203240_2.jpg 何となくなら分かる...のか?
野菜なのか鶏肉なのか牛肉なのか程度なら分かる...気がする。
仕方なくコレとコレとコレ、と指差して注文したら、またまた食欲のそそるお料理が出てまいりました。
20151118203717_2.jpg 味付け的には昨日の店と似てるかも。どれも安定の美味しさです。やっぱり蒸し鶏は定番らしいですね。
小腸という文字が入った料理を頼んだら、本当にまんまの小腸でした。
地元料理では思ったより点心的なものが少ないのだろうか、旺角の他の店の看板を見ても、いわゆる小籠包や水餃子という文字があまり見当たらなかった気がします。 観光客向けのお店とはまた違うんでしょうね。

香港の夜景はやっぱり美しい

3日目の日中はぶらぶらと買い物。
ホテルの近くにディープでカオスな女人街(ノイヤンガイ)があったので、お土産やスーツケース(持ってきたものはすでにパンパンになっていた)を買ったりして過ごしました。
20151119140000_2.jpg そして夜。
今回の旅行のメインイベント、遊覧船から観るシンフォニーオブライツです。
これに関しては言葉で語るものではないので、写真で...と思ったのですが、残念ながら私のスマホの写真ではブレブレなので観たままの美しさを収められた写真は無かったのが悔やまれます。船の上なので揺れるのです。
もう少し雲が少なければレーザーが空に綺麗に映えていたんだろうな。
でもこのショーはおそらく、お金を払って観る価値があります。(AQUA LUNAのツアーはワンドリンク付き!)
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気付いたら最後の香港の夜。
夜の街を歩いていると、日本では考えられないくらい道行く人の数が多いことに気付きます。
中には子連れの主婦らしき人や若い人も多く、治安の良さと宵っ張りさに驚かされます。
そして一つ書き忘れていましたが、香港の人ってあまりお酒を飲まないようなのです。
下町の食堂に行くと、アルコール類が一切置いてなくて衝撃を受けます。代わりにお茶を飲んでいる。
そしてシンフォニーオブライツに象徴されるような、夜も眠らぬエネルギッシュな経済力...
日本人(私)はお酒を飲み過ぎているのかもしらんね。飲むけど。

香港は結論としてすばらしい

暑くて熱い4日間でした。
最後の方では旺角の雑多な街がすっかり居心地良くなってしまいました。
他人に干渉しすぎず、でも困ったときには助けてくれる香港人(ホンコンヤン)の性質も私には合っていたらしく。
またきっと戻ってきます。
拜拜!
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おまけ

観たら香港に行きたくなる傑作映画をご紹介します。
なお、電影マニアの方からしたら『アルマゲドン』を紹介するくらいにはベタベタなチョイスと思われます。

インファナル・アフェア

監督:アンドリュー・ラウ&アラン・マック / 出演:アンディ・ラウ、トニー・レオン

新世代・香港ノワールの金字塔。
ハリウッドリメイク版の『ディパーテッド』より圧倒的にこちらの方がおすすめです。映像・脚本・配役全て非の打ち所がない大傑作。

ヒーロー・ネバー・ダイ

監督:ジョニー・トー / 出演:レオン・ライ、ラウ・チンワン

男の生き様を描かせたらジョニー・トーの右に出る監督はいない。
ストーリーは言ってしまえばありがちな抗争モノながら、レオン・ライとラウ・チンワンのクールでくっさい演技と多くを語らない脚本が『香港ノワール、斯くありき』といわんばかりの佇まいです。
ラウ・チンワンの男臭さに燃えて萌える映画。

さらば、わが愛 覇王別姫

監督・脚本:チェン・カイコー / 出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー

中国の激動の時代を描く物語のスケール感と、主演3人の演技とは思えない演技に圧倒される3時間。
時代の渦に三者の愛憎劇を詰め込んだ濃厚なドラマが3時間に丸々たっぷり詰まっているので、なかなか一言で感想を述べるのは難しいのですが、とにかくこれは凄まじい映画。
正直レスリー・チャンの何かが乗り移ったかのような女形姿だけでも観る価値があります。

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