こんにちは。サマンサです。
今年で勤続5年目となり、リフレッシュ休暇なるものをいただきました。
行き先はハワイ島です!
ハワイと言えば、ワイキキビーチのあるオアフ島が有名ですが、ネイバーアイランドの中でも一番面積の大きなハワイ島はBig Islandと呼ばれていて(四国の半分の面積があります)
マウナケア山、マウナロア山という2つの4000m超の山や、今なお噴火を続けるキラウェア火山あり、渓谷あり、滝あり、美しいビーチありの大自然豊かな島です。
リフレッシュ休暇というとリゾートでのんびり海を眺めて過ごすイメージですが、私は自らに課題を与え、それを乗り越えることで新しい自分に巡り合うことができるのではないかと思い、
という課題を与えてみました。
実は、サマンサはハワイ島のコーヒー農園に住み込み、コーヒー栽培の勉強をしていたことがあり、今回は12年ぶり7度目のハワイ島訪問となります。ちょうどいい機会なので、お世話になった農園にコーヒー豆の収穫を手伝いに行こうと思ったら、農園主がちょうど同じタイミングでイタリア旅行に行ってしまったので、やむなく一人旅をすることにしました。
一人旅はよいのですが、問題は移動手段です。ハワイ島は公共の交通機関があまり発達しておらず、面積も広いので、車を使わないとどこにも行けません。バス、鉄道のない北海道を想像していただくとよいかも。 これまでのハワイ島の旅では、農園主やツアー会社の人などが車を運転してくれたので、自分で運転することはありませんでした。
長いことペーパードライバーだった私は、東日本大震災をきっかけに実家に帰った時だけ車を運転するようになり、3カ月に1回くらいは車を運転しているけれど、海外で運転するのは初めて! しかも、いつもは同乗者がいるのに今回はたった一人で、左ハンドル・右側通行にチャレンジです。(チャレンジっていうか、お前、チャレンジャーだな)
初日にロードサイドの民家の植木の枝に右のサイドミラーが激突し、ミラー部分だけがどこかに弾け飛んだため、翌日に新しい車と交換することになりました。短い付き合いだったね。
民家のおじさんが「何事や!」と出てきて、かなりヤバイと思ったのですが、レンタカーの契約書を見せたり、一人で旅していること、初めてハワイ島で車の運転をしていることなどを伝え、民家にもおじさんにも何も被害がなかったことを確認して、最後は握手でお別れしました。
初代よりも運転しやすく、この車と共にハワイ島一周約400kmを走破。ガッツ号という名に恥じない走りっぷりでした。
初代ガッツ号のミラーが壊れる前に行きました。この公園の奥のほうにキャンプエリアがあり、以前、ハワイ島に住んでいた時は毎週月曜日にPotluck Party(持ち寄りパーティー)をしながら、海に沈む夕日を眺めたものです。
泊まったホテルはキャプテンクックというところにあるマナゴホテルです。日系人のマナゴさんが1917年(100年前!)に始めたホテルで、レストランのポークチョップが大人気。私はここのマヒマヒのソテーが好きなので、そちらをオーダーしました。ご飯とメイン以外に小皿のおかずが3品あるところが日本的。
10年前までは、この火口を含むカルデラ(クレーター・リム・ドライブ)を車でぐるっと回れたのですが、火山活動が活発になったため現在は半分までで閉鎖されています。
ハレマウマウ火口の噴煙が上がっている部分には溶岩湖があって、活動が活発な時は噴出する赤い溶岩が見えるそうです。
毎年10月はアイアンマン・トライアスロンの最高峰であるアイアンマン世界選手権大会がカイルア・コナで開催されます。各国からの選手団、応援の人々がたくさん集まっていました。
北に向かうハイウェイはレースに向けてバイク(自転車)の練習をしている人がけっこういて、追い越すときはヒヤヒヤしました。だって、左ハンドルで右側通行で対向車のスピードが速いとなると、どうしても右寄りになっちゃうでしょ。
ワイメアにはパーカーランチという牧場があり、広大な牧場と牛や馬をたくさん見ることができます。ハワイのカウボーイは「パニオロ」って呼ばれています。
パーカーランチセンターはカフェやレストラン、スーパーなどが集まったショッピングモールです。地元産の牛肉や野菜を使ったハンバーガーが絶品。
農園主は留守だったけど、お世話になったコーヒー農園にも行きましたよ。
農園に行くまでの道路は、セメント舗装の狭い道で急な坂もあり、コンパクトカーで行くのはなかなか大変。レンタカー会社によっては、こういう道路は走っちゃダメ!と規定しているところもあるようですね。ガッツ号はよくがんばってくれました。
こちら、私が開墾したコーヒー畑。コーヒーの木がものすごく繁って何が何やらって感じですね。
開墾当初はもっと密林になっていたものを、腰の高さまで切り倒し、混み合っている木は間引きしたり、木こりのような日々を送りました。Lumber JackならぬLumber Shizukoと呼ばれたものです。
真っ赤なコーヒーの実は、その風貌からコーヒーチェリーと呼ばれています。
本格的な収穫期は12月〜2月くらいなのですが、10月頃からだんだんコーヒーの実が赤く色づいてくるのです。
旅の最終日もドライブで締めくくりました。
ここは、いつ来ても、誰が撮ってもフォトジェニックな写真が撮れる素敵な場所です。
古代の王族が谷底に住んでいたそうで、ハワイのパワースポットのひとつになっています。
美しい風景に心を奪われ、駐車場から車を出すときに左のフロントフェンダー付近がポールにぶつかってバリッとなったのはナイショ。
ということで、12年ぶりに訪れたハワイ島は相変わらずのんびりした風景が広がっていましたが、交通量が格段に増え、山肌に沿って走るハイウェイは片側1車線の対面通行にもかかわらず、制限時速55マイル(88キロ)のエリアを時速60マイル超(96キロ超)で走っていても隙あらば追い越されるという殺伐とした世界に変わっていました。
昔は、アップダウンの激しいハイウェイをマウンテンバイクでのんびり走ったものですが、今そんなことをしたら間違いなく轢かれちゃうよ。
でも、ハワイ島の人々の優しさはちっとも変わっていませんでした。
海外で、初めて、一人で車を運転するという命知らずのミッションは無事クリアしました。
一人なので、風景の美しさを分かち合う道連れがいなくて寂しかったですが、それ以外はたいへん楽しく満足の行く旅でした。最初はビビった車の運転にも慣れ、新しい世界に一歩踏み出すことができたような気がします。
国際線の待合スペースにあるフラを踊る娘たちのオブジェ。
お見送りありがとう! また来るよ!
リフレッシュ休暇という制度を作ってくれた会社、ありがとうございます!
これからリフレッシュ休暇を迎えるみなさんも、休暇を思う存分楽しんでくださいね。