29歳の時に起業してから、10年強を経過し、ついに先日、介護保険料を徴収されるようになった、MONSTER DIVEの岡島です。
そんなことはさておき、2019年は、当社にとって記念すべき一年でした。
創業10周年YEAR、11年目突入ということで、7月にパーティを実施させていただいたりと、お祝いムードの一年でしたが、そんな一年もまもなく終了ということで、お祝いムードの締め括りとして、そのパーティにて発信させていただいたメッセージを、自分自身への備忘録も兼ねて、記念にブログに残させていただければと思います。
数多くの方にお越しいただいたのですが、スケジュールとロケーションの都合で、ご参加いただけなかった方々へも、改めて感謝の意をお伝えさせていただきつつ、これで、10周年YEARは終了とし、以後は、次の10年のことを考え、邁進していこうと思います。
以下の想いが、当社のVISION / MISSION / VALUEにもつながっていくので、社内のモンスターたちも改めて、読んで欲しいなと思います。
創業時から掲げているコーポレートテーマ、
「職人+オタク=MONSTER」。
日本古来の職人気質と日本人特有のオタク気質。
職人のこだわりと、オタクの探究心。
きっとすべての日本人のDNAに刷り込まれているであろうこれらの気質が、極東の小さな島国を、世界有数の先進国と言われるレベルまで作り上げてきた。
そんなMONSTERが集まって、世界にDIVEしたら、面白いだろうな。という想いで、この会社が立ち上げました。
2009年4月創業当時。けっして、時代は追い風ではなかった。ITバブルはとうに過ぎさり、WEB2.0というバズワードも消えかかっていた。
創業の前年には、第二の世界恐慌とまで言われたリーマンショックが起きたばかり。企業は軒並み、宣伝活動を自粛する傾向。
プロモーションや、BtoBビジネスを軸に生きていた僕が起業するに厳しい時代だった。
でも不思議と、不安はなかった。
逆に、それを乗り切れないなら、起業した先の未来にも乗り切れないだろうと考えていた。
起業するってことは、飛行機を飛び立たせること。
その飛行機は、一生、着地させられない。
そんな飛んでる飛行機を、
飛びながらスペックアップもしなきゃならないし、 給油もするし、修理もしなきゃいけない。
なにがあっても、その飛行機は飛び続けなくてはならない。
そう、昔のボスが教えてくれた。
創業して、一ヶ月後の2009年5月。大型のプロモーション案件が舞い込んできた。
昔から僕を可愛がってくれているクライアントが声をかけてくれた。会社の看板じゃなく、付き合ってくれていた。
当然、今のように、仲間は、いっぱいいない。不安だったから、死に物狂いで、乗り切った。
なんとか無事に、プロジェクトが終わったあと、その人に
「なんで、創業したばかりの僕に、そんな大型のプロジェクトを任せてくれたんですか?」
と、聞いてみた。
「おまえ、何があっても逃げないだろ? だからだよ。」
泣きそうだった。
いや、泣いた。
振り返ってみたら、仕事を始めてから常に不安を抱えながらも、がむしゃらに走っていた。
ちゃんと見てくれている人がいた。
僕の周りには、そんな人がいっぱいいてくれた。
それはクライアントだけでなく、外部のパートナーたちもそうだった。
そして、中のスタッフにも。
振り返ってみると、この10年。
ずっとそればかりだったと思う。
クライアントにもパートナーにもスタッフにも支えられてばかりの10年。
この文章を書くにあたって、「10年前と今、何が変わったのか」とメンバーに聞かれた。
よく考えてみたが、特に何も変わっていないことに気がついた。
たしかに、メンバーも増えたし、オフィスの床面積も拡がったし、事業規模も大きくなってきた。
でも、僕がやっていることは、何も変わっていない。
10年前と同じく、不安を抱えながらも、楽しく、毎日走っている。
そして、きっと、この先、10年も同じだろう。
むしろ、そうありたいと思っている。
この10年を振り返って、多少の自信もついたが、後悔もある。
それは、まだ僕は『何も当ててられていない』ということだ。
世界は10年で大きく変わっているのに、僕はその世界を変える一助になれていない。
でも、なんとかたどり着いたこの10年。
10年間、無事に、飛行機を飛ばし続けられたことに、感謝しかない。
しかし、もう10年も経ってしまったという、この10年。
次の10年は、もう少し、成長していたい。
今度の10年は、
独りのスタートではなく、みんなでスタートできるから、
もっと頑張れるかな。
それもまた感謝。
飛び続ける、この止められない飛行機で。
FLY HIGH!!
2019年7月 第一稿
2019年12月 第二稿
P.S. さよなら、10周年。待ってろ、20周年!