初めまして。映像・スタジオ事業部ディレクターのYuriです。
2016年もそろそろ終わり...今年もいろんな映像作品が世に出されました。
私も様々な映像制作に携わらせていただきました。
ということで、最近ふと、気になることがあります。
ずばり、「縦動画」です...!
「なんだい! 縦動画なんて、普通じゃないか! 今さら語ることなんてないでしょ!」
と思ったそこのアナタ。
そう、最近はめっきり普通な感じになってきましたね。
MONSTER DIVEでも縦動画を制作したり、LINE LIVEの縦配信などもしています。
そしてまさに今、縦動画の企画案を考えています...!!
...とはいえ、まだまだ機材的にも難しいのが現状です。
カメラだって、縦のものがあるわけじゃないので(普通に)横で撮ったものを縦にクロップしています。
モニターもドラテ(=やさしい仮止めテープ)を貼って、縦の範囲を確認しています。
出演者も慣れていないので、2人とか3人が並ぶと「はみ出てるじゃん!」ってなります。
ということで、前置きが長くなりましたが、果たして「縦動画」が「横動画」を超える日は来るのか? 考えてみました。
ところでみなさん、Yahoo!でもGoogleでもいいんですが「縦動画」って検索したこと、あります??
検索してビックリ! 18歳未満は要注意です!
そうなんです。なんだかエッチなサイトが山ほど出てくるんです...。
私も「縦動画って最近どんなのが流行っているのかな~」くらいの軽い気持ちで検索したのでビックリしました。
が、そういう世界で広がっているということは、それだけニーズがある、ということなのかもしれません!
ということでいきなり横道に逸れましたが、縦動画の認知度を一気にあげたものといえば、アイドルユニット「リリカルスクール」が今年(2016年)4月に公開した動画じゃないでしょうか。随分前のような感覚でしたが、今年のことだったんですね!
彼女たちの軽快な音楽に合わせて自分のスマホが乗っ取られたような動きをする動画に、驚かれた人も多かったのではないでしょうか?
その後もジョニー・デップ主演のディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド』が縦型のPR動画を公開していますし、最近では、ワーナー映画の『デスノート』が縦動画を公開しています。
そしてこの3つの映像に共通しているのが「乗っ取り」です。
スマホで見られていることを想定して、スマホのような画面構成の中で映像が動いているので、いずれも乗っ取られたような、不思議な感覚になります。
縦動画ならではのこの演出を思いついた人はエライ!と私は思います。
しかしなぜ、わざわざ「縦」にする必要があるのでしょうか?
答えは簡単ですね。スマホで見る人が圧倒的に多いからです。
そして、そのスマホを横にすることを「煩わしい」と感じる人が多いからです。
今年8月、20代~50代の男女700人に調査した結果です。
この調査によると、
かくいう私も、いつもスマホを「縦ロック」しているのでわざわざ横向きにするのが面倒くさいな、と思うことがあります。こうした人にも動画(広告)を見てもらうため、みなさん試行錯誤して縦動画を作っているわけですね!
では、最近はどんな縦動画があるのでしょう?
「乗っ取り」以外で早くから縦動画を活用しているものといえば、女子のための動画メディア「C CHANNEL」ではないでしょうか。2015年に始まったサービスで、素敵なヘアアレンジとか、ネイルとか、メイクやファッションを1分程度の短い動画で紹介していて、スマホでサクッと見るのにちょうどいいです! 私もちょくちょく参考にさせていただいています。
App Storeの無料アプリランキングでも今なお21位(10月31日現在)と人気は衰えていません。
また、ニュースアプリ「SmartNews」も、最近アイドルと縦動画でコラボしています。
BIGBANGとのコラボでは縦だけではなく、「360度」とか「VR」とか、何やらいろんな技術を使うようです。
ちなみに、ここまではスマホで見ることを前提にお話をしてきましたが、「デジタルサイネージ」で見る場合はどうでしょうか。
駅とか、大きな施設でよくみる、アレです。
もちろん、横のものも多いですが駅などでは縦が多いですよね。
どうして「縦」なのか? これにもちゃんと理由があって「通行者の目線の高さ」に広告を出すことが効果的で、さらに、横型のモニターを高く上げると費用やバランスの面で面倒があるんだそうです。
ということは、YouTubeなどだけではなく、デジタルサイネージでも動画(広告)を出したい!という場合は「縦動画」がいいようです。
ということで、映像業界の技術は日進月歩していて、やれ「縦」だの「360度」だの「VR」だの「ドローン」だの止まるところを知りません。
MONSTER DIVEでも360度の編集をしていますし、来月にはVRを使った、ある大物アーティストの撮影を控えています。
ただ...ただ...結局はコンテンツ(中身)なんですよね。
「その中身だったら、別に縦じゃなくて横でいいんじゃない?」
とか
「むしろ縦になったことでわかりにくい!」
じゃ~元も子もないですからね。そこは我々ディレクターの腕の見せ所。ウンウン唸って素敵なコンテンツを捻り出さなければなりません!!!
ということで、今回の結論は「結局は中身」。ということでした。
縦動画のニーズが今後どうなっていくか私にはわかりませんが!
面白いコンテンツを作り上げられなかったら、「縦で作っても意味ないし、もう横でいいじゃん!」ってなるのかもしれませんね。
では最後に、とってもしょーもないおもしろいVRの利用法を見つけたのでご紹介して終わります。