本文へジャンプ

映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

Posted by Yuji Ushida

Webデザインを生業にしているみなさん、こんにちはこんばんは!
なんか最近、デザイナーって肩身狭くない?

ということで、今回のテーマは『映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう』です。

昨今、Webデザインのミニマル化が進んで、画像・写真を多用するサイトが増えてきましたよね。
レスポンシブなフルスクリーンなんて、もう珍しくない。というか、当たり前の時代がやって参りました。

画像の存在感が増した今こそ、かっこいいグラフィックを作成して、他サイトに差をつけたいところ!
今回は『映画のポスターの様な~』をテーマに、僕のオリジナルですが、簡単に迫力を出せるチュートリアルをご紹介しますー。

画像を準備

まずは、素材を用意しましょう。
今回は、当社きってのフリー素材、この方にご協力頂きます。

写真1 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

Model: Mr.TOM

不意の撮影にもこの表情、流石です。
今回は、あえて一眼レフなど使わずに、スマホで撮影した画像を撮影しました。
スマホから作成した画像がどうなるか、乞うご期待です。

画像をレイヤー分けする

今回はスマホで撮影したこちらの画像を使用しますが、奥行きが無くのっぺりしています。

写真2 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

まずはここから調整。メインとなる被写体と、背景のレイヤーを分けてしまいます。
みなさん御馴染み、クイック選択ツールを使ってちょちょいのチョイと切り抜き。これだけでも便利な時代になったなー。

クイック選択ツールで選択したら、境界線を調整から、「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」でOKを押します。
これでレイヤーが分かれました。切り抜いたレイヤーには「人物」と名前を付けておきます。
オリジナルの画像は取っておきたいので、レイヤーを複製して、複製したレイヤーには好きな名前(ここでは「bg1」)をつけておきましょう。

レイヤー構成はこんな感じになりました。

写真3 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

それぞれのレイヤーに調整レイヤーで味付け

「bg1」レイヤーの調整

まず、レイヤー「bg1」を調整していきましょう。
明るさ・コントラストフィルターを使用して、コントラストを調整します。

明るさも用途に合わせて調整すると、より強弱のある画像に仕上がりますので、同時に調整しましょう。
なんだったら、さらにフィルターから「ぼかし」をかけてあげると、より効果的になります。

今回は明度とコントラストを落としつつ、ボケた画像を作成しました。

写真4 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

「人物」レイヤーの調整

次に「人物」レイヤーを調整していきましょう。
さきほどの「bg1」レイヤーに「人物」レイヤーを表示にして重ねると、こんな感じです。
ふむ。ちょっと奥行きが出てきた?

写真5 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

人物レイヤーをより強調させたいので、まず、トーンカーブで色の濃さ(明るさ)を調整します。
トーンカーブ上でS字を作り、暗い箇所はより暗く、明るい箇所はより明るく、強弱を付けていきます。

写真6 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

全体的に色がはっきりとして、背景との対比も強くなりましたが、まだまだです。
明るさ・コントラストを使用して、さらに色を引き出し強調することで、背景と被写体をよりくっきりさせます。
今回は画像が暗めですので、明るさも目一杯、上げてみます。

写真7 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

バックと被写体がはっきりと分かれて、全体の強弱が強まりました。

トーンを調整していきます。

全体を馴染ませる

被写体がはっきりしたのはいいですが、このままでは、「人物」と「bg1」のトーンが合ってなさすぎて、ちょっと不自然です。
なので、全体にかかるように色合い・彩度で調整し、全体のトーンを調整します。

写真7 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

全体の彩度を調整することで、画像のトーンが落ち着いて、統一感が出てきました。
コントラストを目一杯にかけてから、全体の彩度を落とすことで、こういったパンチの効いた画像を作成することができます。

これで色調的にはほとんど完成です。どうでしょう? なかなか迫力のある画像ができたと思いませんか?

ここから、さらに軽い微調整をして完成です。

微調整

今回の被写体はスマホで撮影したため、少し"眠い感じ"がします。そんなときにはフィルターからスマートシャープを選んで、「人物」レイヤーをさらに強調させていきます。

人物の画像をレタッチする際には、目の輝きなどを強調すると、より迫力が出ますよね。
シャープをかけ、このままでもいいのですが、何度も言うように今回は『映画のポスターのような~』がテーマですので、より深みを出したいところ。
そんな時には、ノイズフィルターを作成します。
白く塗りつぶした新規レイヤーにノイズをかけ、それを焼き込みレイヤーに設定すると......。

写真8 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

これにて完成! ノイズフィルターを作成することで、ざらざらした質感の高い画像が出来上がりました。
多少、髪がズラっぽいですが、画像に迫力が増したと思います。

ノイズフィルターの透明度を調整することで、質感もかなり変わってきます。
最終的なレイヤー構成はこんな感じになりました。

写真8 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

まとめ

写真9 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

作業時間的には10分~20分くらい。コンテンツやサイトによって、求められる画像レタッチの方向性は異なりますが、元素材がスマホで撮った画像でも、コレぐらいには簡単に出来ました。

あくまで簡易版のレタッチですし、やり方は人それぞれではありますが、今回ご紹介した手順であれば、簡単にインパクトのある画像を作成することができますので、ぜひ、お試しくだされ。

印象的な画像で、よりかっこいいWebサイトを造りたいですね。ではでは。


写真9 - 映画のポスターのように、迫力のある画像を創ろう

Recent Entries
MD EVENT REPORT
What's Hot?