Webデザインを生業にしているみなさん、こんにちはこんばんは!
禁煙とダイエットを同時進行して、いろいろとおかしなことになっている、MD-USHIDAです。。
さて今回、編集長から渡されたテーマは、デザインの基礎中の基礎、「フォント」!
おお、また長そうなテーマだ...。
基礎といってもデザイナーにとっては重要な知識。奥が深ーい。
例えば、同じ意味で使われがちな「書体」と「フォント」の意味って、実は違うって知ってます? などなど、とっても奥が深ーいのです。初心に帰るべく、今回はフォントの効果的な使い方を改めて(さらっと)考えてみましょう。
奥が深い、基礎の基礎って実はコワい!ってことを、まず何度も言っておきます!w
まずは書体の基礎知識。
現在、日本で主に使用されている書体は、大きく分けて
の2種類です。
簡単に違いを説明すると、セリフ体(明朝体)は縦線が太くウロコがあり、サンセリフ体(ゴシック体)はセリフ体とは違い線の太さが均等です。
このような文字のデザインの違いで書体/フォントの性格が変わってきますので、どのように違うのかを理解しておくと便利です。
デザインを作る上では、それぞれの書体/フォントの性格を理解して、
などを考慮しながら、的確に使用することがとっても重要です!
フォントたちはそれぞれ特徴的な性格を持ち合わせていますので、同じレイアウトでも使用する書体/フォントのデザインによって伝わる印象はかなり変わってきます。
下の図のように並べると、同じゴシックでもそれぞれ雰囲気が違いますよね。
さらに文字のウェイト(太さ)を決めることで、イメージに変化が生まれます。
角張っているフォントのウェイトを上げれば、より厳格に。
丸みがあるフォントのウェイトを下げれば、よりやわらかい印象になっていきます。
右の注意書きがあっても誰も注意しないですよね。あんまり痛そうじゃない!w
といったように、フォントのチョイスは同じ文章でも情報の受け取り方に変化を与え、ユーザビリティに直結します。
間違った印象を与えないよう、注意しましょう。
フォントは、欧文は文字によってその幅は異なりますが、和文は正方形の"仮想ボディ"に収納されています。
これは、活版時代からそうですよね。
"仮想ボディ"の中にはある程度の空白が設計されていますので、そのままベタ打ちすれば、ある程度の読みやすさを保つことができます。
が、デザイナーがフォントを触るときはこれでは、イマイチ。
なぜなら、フォントデータの標準のままでは文字ごとのバランスが一律ではないので、そのままでデザインに使用すると、レイアウト的にカッコいい構成でも、洗練されていない印象を与えがちです。なにが原因かはわからないけど、なんかイヤ!的な。これこそが「基礎の基礎はとってもコワい」と言う理由です。w
活版時代は文字の周囲に現実に鉛の枠があるので、なんとも出来ないのですが、DTP〜Web時代においてフォントはあくまで「仮想」ボディ。
フォントの本当の形を知り、より読みやすさを追求しましょう!
先ほども書きましたが、和文フォントはすべて正方形の"仮想ボディ"に収納されています。
上の図を見てもらうとお分かりの通り、その幅は「ォ」のように見た目小さい文字も「ト」のように長細い文字も同一です。
文字の組み合わせによっては間隔がバラバラになってしまいます。この文字間を調整することが"カーニング"です。
上の図は、さくっと文字間を調整してみたものです。
本当はもうちょっと細かく調整しますが、今回は分かりやすく等間隔で。
その『もうちょっと細かく』が、大事だったりします。まあ、センスです。
このままでは分かりづらいので、仮想ボディの枠を取って、文字だけにしてみましょう。
おお、キレイになりました。
カーニングを使うだけで、デザインはかなりキレイになるはずです。
面倒くさがらず、実践していきましょう(自戒)!
以上、デザインの基礎の基礎「フォント」でした。
他にも「UDフォント」だったり、「タイポグラフィ」など、フォントにまつわる話は多々ありますが、それぞれがとても深ーーーい話ですので、また別の機会にご紹介しましょう。
フォントはデザインの基礎です。
深く勉強すれば、その分、デザインの幅が大きく広がります。
嘘じゃないよ? ふぉんと、ふぉんとw
追伸:こんなサイトもありますので、興味がある方は、ぜひやってみてください。 KernType, the kerning game : http://type.method.ac