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高額療養費制度を実際に利用してみた! 申請から給付までの流れ

Posted by MIN

今回は、最近ニュースなどで話題になっている「高額療養費制度」について、私自身の実体験をもとにお話しします。
昨年、私は手術と入院を経験し、その際にこの制度を利用しました。高額な医療費の負担を軽減でき、とても助けられた制度の一つです。
今年8月に予定されていた引き上げは見送りとなったため、本稿では2025年4月時点の制度内容をもとにご紹介します。

高額療養費制度とは?

高額療養費制度とは、1か月の医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される公的な制度です。

仕組み

  • まず、病院で通常通りの自己負担(一般的に3割)を支払います。
  • 1か月(暦月単位)の医療費が自己負担限度額を超えた場合、超過分が払い戻されます。
  • 事前に「限度額適用認定証」を申請すると、窓口での支払い時に上限額までの負担で済みます。
  • マイナ保険証を利用すると、事前申請なしで上限額が適用されます。

自己負担限度額(2025年4月時点)

以下のように、所得に応じて負担上限が決められています。 blog_250411_004.png ※70歳以上は別の基準が適用されます。

申請方法

事前申請する場合(限度額適用認定証を使用)

  • 加入している健康保険(協会けんぽ、国民健康保険など)に「限度額適用認定証」を申請
  • 受診時に病院窓口で提示すると、その場で限度額が適用される

    注意点

  ➢ 限度額適用認定証の申請方法は、加入している健康保険によって異なる
  ➢ 郵送か窓口でのみの申請となるところもあり、交付まで時間がかかる場合がある

事後申請する場合(後から払い戻し)

  • 一度医療費を全額支払う
  • 後日、健康保険に申請し、自己負担限度額を超えた分が払い戻される

    注意点

  ➢ 申請期限は、診療を受けた月の翌月の初日から2年間。期限を過ぎると申請不可
  ➢ 申請から振込まで3か月程度かかることが多い

マイナ保険証を使用する場合

  • 事前申請不要で、病院窓口で自動的に自己負担限度額が適用される

    注意点

  ➢ マイナンバーカードを健康保険証として登録する必要がある
   (登録方法は、厚生労働省のマイナンバーカードの健康保険証利用方法に記載されています)
  ➢ マイナンバーカードが有効期限切れの場合、マイナ保険証も使用できなくなるため、期限を確認すること
  ➢ 一部の医療機関では未導入の場合があるため、事前にマイナ保険証対応か確認すること

<ポイント>

  • 1か月単位(1日~末日)で計算される
  • 同じ健康保険に加入する家族の医療費を合算できる
  • 保険適用外の費用(差額ベッド代など)は対象外

blog_250411_001.jpg

生成AIで画像生成「高額医療請求に驚くブタ」※なぜブタなのかは単に私がブタ好きだからです。

この制度を利用することで、高額な医療費の負担を大幅に軽減できるので、大きな治療や入院の際には非常に心強い制度です。

私の場合、マイナ保険証を利用していたため、事前申請不要で、入院手続きの際にマイナンバーカードを提示するだけで自己負担限度額が適用され、退院時の支払いも自己負担額のみで済みました。ただし、マイナ保険証を利用せず、限度額適用認定証を使用していない場合は、退院時に一旦全額支払う必要があるためお気をつけください。

医療機関でのマイナンバーカード利用方法

  1. マイナンバーカードをカードリーダーに入れる
    掲示する際、顔認証か暗証番号認証を求められます。
    私は、暗証番号に自信がなかったので、マスクをはずして顔認証にした記憶があります。

  2. 同意取得
    過去の診療・薬剤情報・特定検診情報など医師・薬剤師への情報提供に同意などを求められるので選択します。
    同意取得については2025年2月に変更がありました。詳細は、厚生労働省の公式資料をご覧ください。
    (出典:顔認証付きカードリーダーの同意画面の改善)画像も以下に掲載します。

blog_250411_002.png

私の実際にかかった医療費についてお伝えすると、1か月分だけで2,367,990円になります。3割負担として考えても710,397円なので、高いですよね......。

高額な医療費がかかる出来事は、金銭的だけでなく精神的にもつらいので本当に助かりました。

blog_250411_003.JPG

入院中の食事「退院したらラーメンを食べるという目標をもってたころ」

最後に、会社の協力があってこそ乗り越えられたので、MONSTERたちへの感謝のことばをポエマーMINとして綴っておきます。

MONSTERたちへ

「もう社会復帰できないかも」...何度もそんなことを考えてしまいましたー。弱っているときって、ネガティブな思考ばかり浮かぶものですね。笑
でも、こうして復帰できて、今ブログを書けていることがとても幸せです。帰る場所があったからこそ、地獄のようなリハビリを乗り越えられました!
入院中、何度も励ましのメッセージを送ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの支えがなければ、ここまで頑張れなかったと思いますー!!
こんな素晴らしい仲間に恵まれ、本当に感謝しかありません。

これからも皆さんがよりよいモノづくりをできるように、安定したコーポレート室として着実な業務遂行を目指します!

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