もはやWeb解析の定番になっているGoogle Analytics(アナリティクス)ですが、"どこをみれば良いのかわからない"という声が多く耳に入ってきます。
多機能であるがゆえに、使いこなせていないWebディレクターやサイト運用担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「Google Analytics(アナリティクス)の解析データを"短時間"で読み解く"クレバー"な使い方」と題しまして、ちょっとした興味と簡単な手順で有益なデータを知ることが出来る機能を、いくつかご紹介させていただきます。
1.離脱が多いページを見極める
まずはユーザーが極端に離脱しているページが無いかを把握しましょう。
Google Analyticsでは、ユーザーがサイトから離れていってしまっているタイミングをページ単位で確認できます。
その前に、混同しがちな用語を2つ整理します。
「直帰率(数)」と「離脱率(数)」の2つです。
直帰率(数)
サイトに訪れて何もしないで出て行ってしまう割合(数)。
サイトの性質によって多少異なりますが、直帰率は一般的に40%前後が目安になるという情報が多いようです。
つまり、40%前後より大幅に直帰率が高いページがあれば、それは見直しを図るべきページということになります。
離脱率(数)
そのページを最後に訪問者が閲覧をやめる割合(数)。
離脱率が高くても、必ずしもページに問題があるわけでは無いのですが、離脱を望んでいないページで離脱率が極端に高いページがあれば、見直しを図る必要があります。
例えば
といった場合には、見直しを図るべきという判断ができます。
「離脱率(数)について確認したい」ときは、
コンテンツ > サイト コンテンツ > 離脱ページ から確認できます。
「直帰率(数)について確認したい」ときは、
コンテンツ > サイト コンテンツ > ランディングページ から確認できます。
2.スマートフォン(モバイル)からのアクセス状況を掴む
スマートフォンやタブレットの所有率が年々増加しつつある現在、モバイルデバイスからのアクセスがどのような状態であるかを把握することは、Webサイトの運営上、必須となってきています。
ここでは、データ解析方法として具体的なケースをもとに、3つご紹介させていただきます。
確認方法:
ユーザー > モバイル > サマリー
セカンダリディメンション:オペレーティングシステム
確認方法:
ユーザー > モバイル > デバイス
確認方法:
ユーザー > ユーザーの環境 > ブラウザとOS
プライマリディメンション:オペレーティングシステム
→データを知りたいオペレーティングシステム(OS)の名前をポチッと押して下さいませ。
3.ソーシャルメディアからの流入を把握する
FacebookやTwitterに代表されるソーシャルメディアを使う人が多い現在では、ソーシャルメディアからのサイトへの流入も当たり前になってきています。ソーシャルのトレンドを把握することもサイト運営上必須となってきています。
ソーシャルメディアからの流入をが確認できる方法を、具体的なケースで3つご紹介します。
確認方法:
トラフィック > ソーシャル > サマリー
確認方法:
トラフィック > ソーシャル > 参照元ソーシャルネットワーク
確認方法:
トラフィック > ソーシャル > データハブのアクティビティ
おまけ:何かと便利なイベントトラッキングについて
Google Analyticsには、特定のアクションが・いつ・どれくらい行われているかを把握することができるイベントトラッキングという機能があります。
イベントトラッキングの具体的な設定方法については、分かりやすく説明されているサイトが多数ありますので、今回はご紹介する程度に留めますが、この設定を行なえばどのようなデータが取得できるのか、簡単にご説明します。
ここでいう"ユーザーのアクション"とは、ダウンロード・モバイル広告のクリック・動画の再生などが含まれます。
例えば、
「パンフレット(PDF)のダウンロード数を知りたい!」
「動画がきちんと再生されているか(ex.10秒以上)を知りたい!」
といったニーズがある場合、あらかじめトラッキングの設定行なっておくことで、
確認方法:
コンテンツ > イベント > 上位のコンテンツ
から確認することが可能になります。
参考:イベントトラッキングの設定方法について
【Googleアナリティクス】イベントトラッキングの使い方2013
以上、今回はGoogle Analytics(アナリティクス)の解析データを"短時間"で読み解く"クレバー"な使い方について、簡単にご紹介させていただきました。Webサイトを「作りっぱなしにしない」ためには、これらのデータを毎朝チェックするといった習慣化がおすすめです。