最近またAfter Effectsを触ったりしているのですが、僕がよく使っていたのがバージョン5.5なので、そのころから比べAfter Effects CCの進化に驚いたのでせっかくなので映像製作のチュートリアルを書かせてもらいます。
動画収録は照れくさいのでキャプチャーベースでどうぞ。
今回は3Dテキストについて、「MD」という文字の3DテキストをAfter Effectsで作成したいと思います。
静止画であればPhotoshopで作ってもいいし、動画(アニメーション)であってもプログラムを書いたりCGソフトを使って作ってもいいのですが、せっかく簡単にできるのでインタラクティブな要素がなければ僕はAfter Effects CCをオススメします。
「3Dテキストを作る」といってもAfter Effectsではいろいろな方法があるのですが、そのいろいろな方法を今回はご紹介。
今回はその第一回として、3Dテキストが一番簡単にできるであろうAfter Effectsのデフォルトテキストレイヤーを使った方法をご紹介します。
新規コンポジションを作って、「右クリック→新規→テキスト」。
1文字づつコントロールするには1文字づつのテキストレイヤーが必要なのですが、僕はエクスプレッションを使ってソースレイヤーと表示レイヤーをわけています。
順を追って説明すると、今回は「MD」という文字の3Dテキスト化をしたいと思いますので、まずは2つのテキストレイヤーを作ります。
まずはソースレイヤーに「MD」とタイポします。「M」用のテキストレイヤーには何も入力されてなくて大丈夫です。
次にソースレイヤーをいったん非表示にして、「M」レイヤーの矢印を開いてソーステキストの横の時計マークを「Alt」を押しながらクリックします。
初期値は、
text.sourceText
となっていると思いますが、ここを下記のように編集します。
thisComp.layer("ソースのテキストレイヤー").text.sourceText.charAt(0);
解説するまでもないのですが、「ソースのテキストレイヤー」の1文字を表示するという意味です。
「M」という文字が表示されましたでしょうか。
このままでもいいのですが、3D回転などする場合アンカーポイント(基準点)が文字の中心に来ていないと面倒なので、オブジェクトの中心に基準点が来るようにします。
アンカーポイントは、アンカーポイントツールをCtrl(Command)を押しながらダブルクリックで中心になります。
基準点が中心に来たと思います。これは3Dに限らずよく使うTipsなので覚えていて損はないです。
あとは好きな位置に移動させます。今回は2文字なので左画面半分の中心あたりにセットします。
まず3DレイヤーをONにします。
ただONにしただけでは、「形状オプション」が使えませんので、コンポジション設定を開いて、3Dレンダラータブのレンダラーを「クラシック3D」を「レイトレース3D」にしましょう。
すると「形状オプション」が使えるようになります。
ここでは「形状オプション」で、「へベルのスタイル:凸型」「べベルの深さ:5」、「押し出す深さ:40」として、「Y回転」を30にします。
そのままだとわかりにくいので、新規→カメラ、新規→ライト、をします。値はデフォルトのままでOKです。
「M」用のテキストレイヤーを選択して、コピペ(or Ctrl+d)して、レイヤー名を「D」用のテキストレイヤーとします。
このままだと重なりあってわかりにくいので、画面右側へ移動して、「Y回転」を-30としておきます。
最後に、「M」の文字を「D」にします。
ここでは2文字なので直にDとしてもいいのですが、せっかくエクスプレッションで「M」としているので、エクスプレッションを編集します。
thisComp.layer("ソースのテキストレイヤー").text.sourceText.charAt(0);
となっているところを、
thisComp.layer("ソースのテキストレイヤー").text.sourceText.charAt(1);
とすればOK。
文字が長い場合はタイポミスがないですし、また文字のランダムアニメーションなどはこのあたりを弄ってあげればいいのでエクスプレッションは重宝しますね。
最後に線に色をつけてあげて位置調整すれば完成です。
Photoshopでの3D機能もいいのですが、どうも使いづらい(個人の感想です)し重いので、簡単な3DテキストであればこのようにAfter Effectsでベースを作ってPhotoshopで加工などするのも一興かと思います。あくまで「何を作るか」が大切な部分なので作り方、ツールは知識として知っておいて損はないと思います。
After Effectsのライトアニメーションだけでもそれっぽくなったりもしますしぜひお試しくださいませ。