MEDIAプロダクション事業部、RIDE HI編集長の小川です。
2020年に10月に立ち上げた「RIDE HI」は、あっという間に1年を迎えました。
ホントにあっという間。スロットル全開で駆け抜けた1年でした。
雑誌、Web、YouTube、イベントの4本の柱は少しずつ大きく、太くなってきていると思います。
これも読者の皆さまや、BIKE GATHERINGに来ていただいている皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いいたします。
10月1日に発売となったRIDE HI NO.7。この号で創刊1周年を迎えました。読者の皆さまありがとうございます!
今回は「バイクは脳に効く」という話をしたいと思います。
実は昔からバイクに乗っている人は、元気だとか若いとか言われることがありました。
個人的にも楽しさとリスクがこんなに表裏になっている趣味は他にないのでは? と思います。
そして何気なく乗っているように見えるかもしれませんが、バイクの操作はとても複雑。
両手足、そして体幹を使って常に全身でバランスを取りながら乗っています。バランスを崩せば簡単に転倒してしまうし、そして100km/hで走っていればそれなりの緊張感があります。身体を剥き出しで、こんな速度域にさらされることは日常生活ではありません。
だからこそ、いままでも脳を刺激されている実感はずっとあったんです。
でもそれに対しての研究はあまりなく、いつか専門の方に聞いてみたいと思っていたのです。
それがRIDE HI NO.7の取材で実現しました。
テレビなどでも活躍する澤口俊之教授にお話をお聞きすることができたので、いくつか紹介したいと思います。
詳細は「RIDE HI NO.7」を購入いただけると嬉しいです。
バイクに乗っていると、ドキドキする緊張感とワクワクする高揚感は常に隣り合わせ。不安を楽しさに変える様々なコツを様々なメディアを使ってお伝えしていきたいと思う
運動が脳に良いことは色々なところで証明されています。そして、それは皆さんも想像しやすいと思います。でもただ座って乗ってるだけのバイクはそもそもなんで脳に良いのか? 実はバイクからは常にエンジンの振動が身体に伝わっているのです。下のイラストにあるようにこの4つの刺激が前頭葉を活性化させるとのことでした。
前頭葉は知性や人格、理性、言葉を話す、手足を動かすなどを司る機能を持った部分なので、鍛えることはとても大切とのことです。
バイクは常に脳を刺激してくれることを澤口先生が教えてくれた
ドーパミンとは意欲や快感、運動に関係する神経伝達物質で、気分が良い、心地よいと感じる時に出るもの。ドーパミンの働きが活発になることで、仕事や学業の効率が上がるといわれています。ノルアドレナリンは自律神経に働きかけて心拍数を上げたり、血液量を増やしたり、活動しやすい状態をつくってくれる大切なもの。ドーパミンにくわえて、ノルアドレナリンがストレスによる脳のダメージも減らしているとのことでした。
簡単にいうとバイクに乗ると脳からいろいろな物質が出るということ。これがストレス解消や脳内の血液の流れを活性化させ、それが老いに対応することになるとのことでした。
最後に先生に「バイクは究極の脳トレですか?」と聞いてみたところ、研究結果が少ないため「究極の脳トレ!」とはいいきれないけれど、バイクは究極の脳トレの可能性があるという嬉しいコメントもいただきました。
今回のインタビューで印象的だったのはバイクの話をしていると、先生ご自身のテンションがどんどん上がっていくことでした。
「あー、バイク乗りたい。バイク乗りたい!」インタビュー中、先生は何度もこんなコメントを発していて、明らかにドーパミンが増えているのがわかりました(笑)。それと同時に先生は本当にバイクが好きなのだなぁと痛感。実際ライダーはバイクに乗らなくても、バイクの写真を見たり乗っているシーンを思い出すだけで、ドーパミンが増えるそうです。
RIDE HIのメディアの役目は、読者の皆さんのドーパミンを増やすこと。読んで、見て(雑誌&WEB&YouTube)、体感して(イベント)もらい、とにかくバイクの楽しさを皆さまと共有していきたいと思っていますので、2年目に突入する「RIDE HI」をよろしくお願いいたします。
ちなみにバイク以外で脳を活性化するのに効果的なのは、焼き魚と緑茶とのことです。
先生のお話を聞いて緑茶を飲んだり焼き魚を食べる機会が増えた気がします......